気持ちの良い秋晴れに誘われて、久し振りに神代植物公園に行って来ました。園内の木々は薄っすら紅葉し、園全体が秋の色に染まっています。
入り口近くには菊の展示場が設置されていて、しっとりとした「日本の秋」を演出しています。そういえば、もうすぐ文化の日ですね。
冬桜がチラホラ花をつけています。
今日の主たるお目当ては秋バラでしたが、期待どおり、バラ園のコーナーでは色とりどりのバラが咲き誇っていました。
今回は「ミスターローズ」と呼ばれていた鈴木省三さんというバラの育種家の生誕100年を記念して、鈴木さんの作出したバラが沢山展示されていました。上の写真の左は「星光」、右は「夕霧」。
続きまして、左は「芳純」、右は「乾杯」。
花びらが多くて一段と華やかなのが「聖火」。1967年の作ですから、前回の東京オリンピック(1964年)の感動をこのバラに託したのかもしれませんね。
鈴木省三さんは「美しいものを大地から生み出す喜びが忘れられないから」苦労してブリーディングを続けたとのこと。名前とぴったりマッチした美しいバラは芸術そのもので、見る側にも大きな喜びが生まれます。他のバラも含めて、夫々に丹精のこもったバラを、十分に堪能させてもらいました。
バラ園から出口に向かう途中にはダリア畑があります。小手まりのような花は素朴で可愛らしく、太陽のように花びらを広げた花は怪しいまでに華やかで美しい。バラとはまた一味違った魅力がありました。
天気に恵まれて、爽やかな空気の中、美しい自然に囲まれて過ごすひとときは、実に楽しく快適でした。(三女)