8月に修理に出した桐箪笥が、美しく蘇って戻って来ました。
三つ重ねは「時代仕上げ」で再生。しっとり落ち着いた格式ある姿です。2階の和室に置きましたが、部屋が風格負けしています。でもとにかく、今まで小さな箪笥に押し込んでいた着物をゆったりと仕舞うことができたので、実用という意味でも価値があります。
下半分だけ修理したものは、漆塗り仕上げで、渋い輝きのローチェストに生まれ変わりました。こちらは1階の応接間(SV家メモリアル・ルーム)に置いたら、しっくりマッチしました。
引き取りに来た時にも言っていましたが、工芸店の職人さんが、「金具は銅でとても上等なもの、桐は厚さといい、作りといい、金具に見合う極上なもの」と、今日も言っていました。
「再生して使うことにして、天国の母が喜んでいるわね」というと「お母さんのために買ったお祖母ちゃんが喜んでいると思いますよ」とのこと。お母さま、お祖母ちゃん、見てますか~?素敵な箪笥、末永く大切に使いますね。(三女)