昨日は、横浜美術館で開催中の「横山大観展」を夫と一緒に見てきました。
副題に「良き師、良き友」とあるように、横山大観が師である岡倉天心や、今村紫紅、小杉未醒(放菴)、小川芋銭、冨田溪仙という友との出会いによって、才能を開花させ、発展させていった様子が見て取れます。
昭和5年にローマで開催された「日本美術展」に出品した「夜桜」のように、ヨーロッパの目を意識して「装飾的」であることをひとつのテーマにした円熟期の作品は、明るく、華やかで美しく、見るものを楽しませてくれます。
富士山を好んで描いたと言われていますが、出品されていた二つの富士山は、夫々に別の味わいがありながら、やはり大観の富士山。日本人が愛してやまない富士山の魅力を余すことなく伝えています。
天心の勧めもあって海外へも度々出かけていった大観。中国の山水画の影響を受けた作品も描いていますが、その伸び伸びとした筆致は、やはり大観そのものです。
お酒を楽しみ、友との交流を楽しみ、天賦の才能を花開かせた大観。大正という古き良き時代に相応しい、幸せな人生であることを感じさせる作品展でした。
大観展を見た後は、久々に横浜中華街に行ってみました。好天気に誘われたように、中華街は人出がいっぱい。小籠包や肉まんを売っているお店には、若い人たちが列をなしています。
若くない私達は、よく行く「同發別館」に入って、ランチメニューの「叉焼麺定食」と「炒飯定食」(麺や炒飯に夫々餃子と焼売が一個、杏仁豆腐付き)をとって、分け食べしました。う~ん、やっぱり中華街のランチは一味違う!とても美味しくて満足。
「同發」関連の販売店で、焼売や肉まんや叉焼の塊を買って、ホクホク気分で帰宅。芸術と食欲の秋に相応しい、有意義な昼のひと時でした。(三女)