5月8日は、シニア劇団かんじゅく座公演の「ちいさなお店」という舞台を見てきました。かんじゅく座は鯨エマさんという若い女性が率いる、団員60歳以上というシニア・アマチュア劇団です。
今回は、ある鉄道の売店従業員による労働組合の話で、実話を元に作られたフィクションとのこと。メーデーに絡んで、いくつかの新聞やフリージャーナリストの田中龍作さんも、実際に売店で働き組合を立ち上げた非正規雇用の女性達の訴えと共に、この公演のことを紹介していました。
「もう、がまんはおしまい 声を出しましょう
私たちはお人よし過ぎたから もっと言いたいことを言い もっと自分を大事にして
いまできることがあるはず 私らしく つよく 生きるために」
この劇中歌が、今回のテーマと鯨エマさんが今伝えたいメッセージをよく現しています。
この劇を作り上げる過程で、鯨さんと団員の皆さんは売店従業員さんたちに会いに行ったり、皆で本音を話し合ったりと、現実と向き合う真剣な作業を重ねていたようです。
しかし、「ストライキ決行!」というところで、お話は終りますが、ストライキをやった後はどうなったのでしょうか。気になります。
舞台ですが、私達と同じシニア世代の演劇という目で見てしまいますが、話し方も動きもメリハリがあって中々の出来だし、女性陣は皆さん若々しくて魅力的でした。(やはり何かに一生懸命取り組むというのは、元気の元ですね!)また電車が大好きな認知症の老人役の役者さんは、とてもそれらしく良い味を出していました。(三女)