ストローバレイ家の介護奮闘記

90→→92歳の母を支える4姉妹の泣き笑い奮闘記・・とその後

映画「新聞記者」

2019-07-12 15:51:29 | 日常
            

今話題沸騰の映画「新聞記者」を角川シネマ有楽町で観てきました。

『東京新聞の望月衣塑子記者の著書「新聞記者」を原案にした映画。政府によるメディアへの介入など現実世界と共振する設定の「権力とメディア」の裏側、「組織と個人」のせめぎ合いを真正面から描いたサスペンスエンタテインメント。
主演は韓国映画界の至宝 シム・ウンギョンと、人気実力ともNo.1俳優 松坂桃李。』(HPより)

フィクションではあるけれど、日本で起きている現実の政治事件に限りなく近い題材を扱ったストーリーで、監督の藤井道人氏は、プロデューサーの河村光庸氏に話を持ち掛けられた時、「政治も勉強したことがないし、自分で新聞も取ったことがない」からとすぐに断ったそうです。

けれど、「政治の問題を多くの人に楽しんで見てもらえるエンターテイメントにしたい」との強い説得に、「人間を撮ろう」と決意して引き受け、結果今回の大ヒット作品に仕上げました。

シム・ウンギョン演じる東都新聞記者・吉岡の、時に向こう見ずとも思えるひたむきさ、松坂桃李演じる内閣情報調査室(内調)官僚・杉原の、組織と個人の価値観のはざまで苦しむ生真面目な様子、どちらにもリアリティがあって、時に見ているのが辛くなりながらもグイグイ引き込まれました。(この映画への出演を決めた松坂さんに拍手!)

映像的には、テレビ放送の形でリアルな望月さんや前川喜平さんが対談する様子が流れていたり、国会前デモの光景が挟まれたりと、私たちの身近な現実に寄せて全体像を描こうと意識していることが感じられます。

新聞社の人間臭い雑然とした雰囲気と、内調のトップの権威的な部屋や無機質な広いスペースにずらりと並んでひたすらパソコンを操作する職員たちの冷たく暗い雰囲気との対比は、終盤の赤いスカーフをなびかせ走る吉岡と黒いスーツで立ち尽くす杉原の表情に引き継がれます。

背景となる官庁街の夜景や秋の国会前のイチョウと青空の美しさには見覚えがあり、私もこの映画に描かれた日本に生きる当事者なのだと、改めて実感しました。

雨の金曜日の初回にもかかわらず会場は満席。終わった時には次の回を目指す客がどっと押し寄せていました。また、パンフレットは「好評につき売り切れ」とのことで、この映画への注目度の高さが分かります。

目下全国で絶賛上映中。少なくとも角川シネマは7月25日までは上映されるみたいですので、時間がとれる人は是非観に行くことをお勧めします。(三女)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 命日の集い@白州 | トップ | お見舞いとお祝い »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日常」カテゴリの最新記事