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2015年最初の「月命日の集い」は、次女が所属する合唱団のピアノ伴奏者のご縁で、1月11日に浅草セントラルホテルで行われた「オペラを聞きながらディナー」というディナーショウに参加することになりました。
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開演は午後4時ですが、せっかくだから浅草の散策もしようと2時に集合して、まずは浅草寺へ。お正月三が日も過ぎたというのに、雷門付近も、お正月の飾り付けがそのままの仲見世通りも人、人、人ですごい混雑です。通りの両側からは、お煎餅や人形焼やもんじゃ焼きその他、何やら美味しそうな匂いが漂ってきますが、豪華ディナーが待っているはずだからと、誘惑を断ち切って、浅草寺でお参り。
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お参り後は人混みの少ない「花やしき通り」を通って雷門通りに戻りました。それにしても、裏通りは近代都会と思えない下町風情というか、うらぶれ感というか、独特の風情があって、興味をそそられます。
雷門通りに出て、次は隅田川沿いを散歩。この日は素晴らしい好天気で、スカイツリーやアサヒビールのビルなどが、青空の下、くっきりと見晴らせます。川には水上バスが出ていて、観光客が次々に乗船していました。水上バスが大好きな私も乗りたかったけれど、今日のメインが控えている、、、。この誘惑も断念して、松屋浅草店に入っている「満願堂」で、「芋きん(さつま芋のきんつば)」を夫々に買って、ディナーショウ会場の浅草セントラルホールに向かいました。
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ショウの会場は100人収容の広さですが、10人のテーブル10卓が全て満席。新春でもあり、ディナンーショウということもあり、皆さんドレスアップしていてとても華やかです。
写真左の男性が次女の仲間のピアノ奏者。腕は確かだという次女の言葉通り、素晴らしい演奏でした。
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趣旨をしっかり聞かずに参加したのですが、この催しは父親と息子、お嫁さんやその一族が、オペラ歌手だったり、ピアノ奏者だったりする音楽一家のファミリーコンサートの意味合いが強く、お客も皆さんこの一族関係者か、音楽仲間か、生徒さんという感じで、最初の内輪トークのあたりは、何だか場違いなところに来てしまった?と戸惑いを感じました。
でもプログラムが進むについて、ピアノ演奏も歌の実力も本物だと分かり、どんどん引き込まれていき、いつの間にかファミリーの雰囲気に馴染んでいって、、、休憩後にサプライズとして出演した11歳の坊や(ピアノ奏者の長男)の日本舞踊には、その可愛さ、素晴らしさに感動で胸がいっぱいになっていました。この坊やは、5歳から日本舞踊を始めて去年歌舞伎デビューした本格派。将来の夢は「歌舞伎役者になること」だそうです。
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プログラムは、シューベルトの「楽に寄す」から始まって、クルティス「わすれな草」、、、プッチーニ「蝶々夫人・ある晴れた日に」等などと続き、最後はヴェルディの「リゴレット・第二幕より」で圧巻のフィナーレとなりました。
4姉妹そろって美味しい食事と素晴らしい音楽を堪能し、音楽家一家の幸せ感も共有させてもらい、結果的に、期待通り新年に相応しい明るく温かな「月命日」の集いでした。(三女)
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