「とわい」は「遠い」の意。
例文1
「とわい くに」=「遠い国」
「ここから しやくしょ は とわい かね」=「ここから市役所は遠いですかね」
「よく とわい ところ きて くれた いね」=「よく遠いところを来てくれましたね」
「とわい しんせき より ちかく の たにん」=「遠い親戚より近くの他人」
「その としょかん は あるいて いく には とわ すぎる」=「その図書館は歩いてゆくには遠すぎる」
「あの ひと は みみ が とわい もんで でけー こえ で はなさなきゃ いけ ねー」=「あの人は耳が遠いものだから大きな声で話さないといけない」
「さいきん は けんこう と うんどう の ため に ちょっと とわい とこ まで あるき まわって いる だいね」=「最近は健康と運動ためにちょっと遠い所まで歩き回っているのですよ」
例文2
※織田信長、豊臣秀吉は幼馴染と言う仮定での会話
織田信長 「とよ さ おめーん とこ の ちょうなん
ことし しゅうしょく の とし じゃー
なかった かい。 どーしたい。」
豊臣秀吉 「あい けっきょく かごしま の だいがく い
いった もんで あっち で しゅうしょく
※織田信長、豊臣秀吉は幼馴染と言う仮定での会話
織田信長 「とよ さ おめーん とこ の ちょうなん
ことし しゅうしょく の とし じゃー
なかった かい。 どーしたい。」
豊臣秀吉 「あい けっきょく かごしま の だいがく い
いった もんで あっち で しゅうしょく
しちまった だだよ。」
織田信長 「おやまー そいつぁー とわく て たいへん だいね。
だいがく かごしま に いくって きいた とき も
えれー とわい だいがく に いく もん だって
おもって きいてた だが そうかい。
ちょうなん だで なんとか こっち で しゅうしょく
できりゃー よかった だに ねー。
むこうで しゅうしょく しちま やー いまの ごじせい
もう ぜったい こっち い もどっちゃー これねー じ。」
豊臣秀吉 「あい おらー も そう おもってる もん で
むすこ にゃー ぜったい こっち で しゅうしょく しろよって
ことあるごと に いってた だがー けっきょく だめ せー。
どうも むこう に かのじょ が いる みてー で
かごしま を はなれたく なかった ようだ だいね。
おやの きもち わから ねー こまった むすこ せー。」
織田信長 「おやまー そいつぁー とわく て たいへん だいね。
だいがく かごしま に いくって きいた とき も
えれー とわい だいがく に いく もん だって
おもって きいてた だが そうかい。
ちょうなん だで なんとか こっち で しゅうしょく
できりゃー よかった だに ねー。
むこうで しゅうしょく しちま やー いまの ごじせい
もう ぜったい こっち い もどっちゃー これねー じ。」
豊臣秀吉 「あい おらー も そう おもってる もん で
むすこ にゃー ぜったい こっち で しゅうしょく しろよって
ことあるごと に いってた だがー けっきょく だめ せー。
どうも むこう に かのじょ が いる みてー で
かごしま を はなれたく なかった ようだ だいね。
おやの きもち わから ねー こまった むすこ せー。」
例文2の標準語(?)訳
織田信長 「豊臣秀吉さん、あなたの家のご長男さんは
今年就職する年では
なかったですか。 どうされました。」
豊臣秀吉 「はい、結局鹿児島の大学へ
行きましたので鹿児島で就職を
してしまったのですよ。」
織田信長 「おやおやそれは遠くて大変ですね。
鹿児島の大学へ行くと聞いた時も
とても遠い大学に行くものだと
思いながらお聞きしていたのですが、そうですか。
ご長男ですのでなんとか松本で就職が
出来れば良かったのですがね。
鹿児島で就職をしてしまいますと、今のご時世
もう絶対に松本へ戻っては来れないですね。」
豊臣秀吉 「ええそうなんですよ。私もその様に思っていましたので
息子には絶対松本で就職をしなさいよと
ことある毎に言っていたのですが、結局駄目でした。
どうも鹿児島に彼女がいるようで
鹿児島を離れたくなかったようなのですよ。
親の気持ちがわからない困った息子です。」
おもしろいですね。
なぜこうなるのでしょ。
遠いよりももっと遠い意味を表現しているのかもしれません。
永久(とわ)からの変化も十分考えられますね。
時間の物差しが距離の物差しに何処かで変化した、若しくは両方の意味を持つ言葉だったのかもしれません。
我が家では距離の物差しとしての使い方しかなかったような気がしますが、別の家では両方の意味を持つ言葉として使っているかもしれませんね。