滋賀県立近代美術館で、開催されている
「志村ふくみの紬織りを楽しむ」 に出掛けた。
会場に入れるとまず、鮮やかに染められた絹糸のくりに目をうばわれる。
紬を織ることの仕事の大きな部分を植物から色をもらって
糸を染めることが占める。
と語る作家の色は、とても鮮やかでつよい凛とした色。
絹の光沢と、深みのある色の階調が、薄暗い会場に浮ぶように輝く。
一度の出会いで、忘れられなくなった「湖上夕照」との再会は嬉しかった。
紛れもなく琵琶湖に沈む夕日。恐ろしくなるほどの色と奥行きの空と
それを映した表面の下の深く暗い湖水。
今回、作品をみていて、不思議な感覚を感じた。観るほどに既視感が強くなる。
滋賀出身の作家として、常設展で馴染んでいるというだけではない。
今日、著書を調べていて偶然見つけた一文http://www.kahitsukan.or.jp/sim.htmlで、
もやが晴れた。
「パウル・クレー!」
すばらしい創造は共通する。
インタビューも、合間に入っていた作家の著書の抜粋も
この作品群を観た後の心に染み入った。
エッセイを読んでみようと思う。
全然かんけいないかもですが
高校生の頃「藍」だっけ~?切手かなんかになったでしょ?
覚えてません?その染めるのを見学に滋賀(だったと思うんだけど・・・)に
旅行したこと、思い出したわ~!
Hさんは私みたいな下世話な感じがないのね~。
なんだか芸術家っぽい~!
染め、織りの素晴らしさは言うまでもないことですが、作品に冠せられた言葉がまた素晴らしいですよね。それほど多くの作品を見たわけではありませんが、自然を見つめた人にしか出てこない言葉だと思いました。
『一色一生』を、久しぶりに読み返したくなりましたよ。
植物染めっていうと、藍は欠かせないですよね。
Blogには書いていませんが、志村ふくみさんも
VIDEOで、何度も繰り返して染め、空気に
触れて初めてその色が出る藍の不思議と感動を、
語っていました。
高校生の頃の切手は記憶にないけど、みるくさんが
見学に来はったのはきっと滋賀の野洲です。
藍の本場は徳島ですが、大正頃までは滋賀の農家でも
藍は沢山作られていて、今でも野洲の特産品だそうです。
私は、藍が発酵するところとか、まだ観たことがないので、
行ってみたいわぁ。
「下世話」って、賑やかな家族や、あったかいご近所付き合い、
気取らない友達同士のイメージ。私は大好き。
みるくさんより、たしかに私のほうが少ないかも。
ご伝授してくだされ~~♪・・・「なんちゃって芸術家」より
素晴らしい作品は技工や表面上の美的感性だけでは、
生まれないんだ、とつくづく感じた今回の企画展でした。
35点ずつ、三期にわかれ3ヶ月にわたる長期間の
開催になるので、春までにもう一度くらいは足を
運びたいと思います。
私も『一色一生』から、読み出そうと思っています。
「自然から色をいただくことに感謝」
「ひとつとして同じ色のない不思議」
他の人が語ったら、聴きなれた言葉も今なら
きちんと、その深さを味わえそうな気がします。
1ヶ月以上前の記事にこんな簡単に辿りつけるなんて・・・便利♪
今頃ですかってかんじですが、ありがとうございました(恥・笑)
Hermitさんもあの「湖上夕照」が印象に残らはったんですねぇ。
あれは琵琶湖に住んでいる者にはガツンというぐらいのイメージをぶつけられます。すごい作品だと思いました。
昨日からまだ目を閉じると、志村さんの色の世界が広がってきます。
Hermitさんの記事を読んでますます蘇り。
またエッセイを開きたくなりました。
琵琶湖ねずみさんも「湖上夕照」が印象に残った
と書いていはったのが、すごく嬉しかったんですよ。
あれは何を表現しているかのレベルではなく、
本当に「湖上夕照」そのものですよね。
実際の日の入りの湖面を見入っていた時の感動に
作品の前で包まれました。
偶然にも志村さんのエッセイを含んだ図書館の
予約図書が用意できたと言うハガキが昨日来ました。たのしみです。
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サイトの説明にありますが。。。相互かな?
私はこんな感じで3回ぐらい利用しました。
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