図書館でエイヤッと選んだグレック・ルッカの「暗殺者」がまあまあ面白かったので、次のものが選べないこともあって、続編を読み始めました。
前作の仕事から警護事務所を立ち上げた主人公たちの7ヵ月後がスタートです。
仕事も増えて、美人映画女優の警護をしている主人公、女優から荷物を1階フロアーまで運ぶようにいわれ、断ります。
それに対しての女優の言葉がこれ。
「ふざけるんじゃないわよ!その糞頭は言っていることが糞ほども理解できないわけ?糞荷物を持ってけつってんのよ!」
快調にスタートです。
作品の中に前作を含めてCIAがしゃべるところがあります。
「コディアック氏(主人公)は、ここニューヨークに拠点を持つ個人警護のスペシャリストです。約1年まえ、氏はジェレマイア・ピューという男を取り巻く警護班を率いていました。ピューは、テンのメンバーであり現在ドラマと称されている暗殺者の標的となっていた人物です。ここでなんいが驚きに値するかというと、コディアック氏が自身と警護対象者の命を守りぬいたと事実はもとより、氏が複数の機会にわたってドラマと個人的な接触があったと言う点であり、・・・」
飯干京子 訳
前作の登場人物のそのままに、姿を消した恐怖の暗殺者ドラマと新しく謎のオックスフォードという暗殺者も登場するようで話が進みます。
ドラマの狙いは今度の警護対象者なのか、はたまたコディアック氏自身なのか、話がしこしまどろっこしい展開をするなと思っていれば、これが思わぬ展開をみせ、前作よりか面白い。
終わり方が少しあっけなく、辱めを受け、大きな打撃と代償を払ったのですから、もう少し暗殺者に反撃と恐怖を与えても良かったのでは思うのでした。
次の作品もあるみたいですが、逸脱者という本の題名があるように、逸脱かも知れないので、まずはひとまずグレッグ・ルッカさん、ありがとうございました。