JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

ムツゴロウを食べた事ありません Experience / Carsten Dahl

2010-03-25 18:05:14 | 聞いたけどCDどちらでも


Carsten Dahlはいろいろなスタイルで弾くので、アルバムによって随分印象が変わってきます。
しかしとても気になるピアニストなので、新しいアルバムとなれば即買いです。
アルトサックスを入れたカルテットだそうですが、ダール以外はまるで知りません。
1曲目、変わったビブラートのかかったアルトが吹きだすと、ベースのラインがタブラのように鳴って、エモーショナルなオリエント風、だいぶビックリの始まりです。
2曲目の出だしは美しいピアノで始まると、アルトが弩泣きのエレジー、ちょっとベタなチャーリー・マリアーノ見たいな感じ、そんなに上手いとは思わないけど、その後のピアノソロは哀愁をたたえたものでこれは良い。
3曲目はベースとドラムスのフリーラインが中心グループ演奏。
4曲目はちょっとO・コールマンのゴールデン・サークルを思わせる始まりでベースがデヴィッド・アイゼンソンみたい、ピアノのソロはモーダル、グループのサウンド作りを主に考えているような、プロデュースもデールです。
5曲目もベタなアルトが前面にでて、この人あまり気にしないで押し切る吹き方が特徴なのでしょうか。
6曲目曲名“Do You Know Homeless?”からしてあまり楽しい曲ではない、フリーなドラムスソロの後、テーマのユニゾンからピアノソロもフリーですが、ダールの上手さが伝わります。その後があるとのフリー、こちらも豪快に吹くのですが、フレーズはいまいちな感じです。それにしてもダールの今までとは随分と違う行きかたです。
そして7曲目もノタッとしたアルトの重たいゆっくりしたテーマ、続けてこれはいけない。
ベタッ、とかノタッとか言うのは、これは好みであって、決して悪いといっているのではありません。だけど重たい曲です、暗いわけじゃない、量的に音的に重たいのです。
で、8曲目もなかなか」挑戦的に短いリズム主体の曲。
9曲目は、ちょっとスラブの地域のメロディ、テーマでこれも攻撃的、ピアノのソロはいいです、アルトは好みです。
最後の曲は実に美しいピアノソロから始まるのに、甲高いアルトの音はこれは好みです。哀愁ある曲でしょうが音に興がそがれます。

九州の佐賀の方を全員敵に回すようで、書くことはばかられますが、まるで無知と思ってお許しください。
実はこのアルバムを聴いていて思い浮かんだのが、有明海のムツゴロウ、かわいいととるかどうかは別にして、そのムツゴロウのお料理を見たことがあります。
食べたこともないので、もしかしたらおいしいのかもしれませんが、あまりいただきたいとは感じないし、好きになるのは時間がかかありそうです。
なんだか唐突ですが、そんなことが思い浮かんでしまいました。
(よく変なこと思い浮かぶのです。)



カースティン・ダールのピアノは大好きですが、これからあまりかけないない感じ、とても良い音が聴きたくなったので、ちょっとお出かけしてきます。

Experience / Carsten Dahl

Carsten Dahl(p, per)
Jesper Zeuthen(as)
Nils "Bosse" Davidsen(b)
Stefan Pasborg(ds)


1.Andedans
2.Okto
3.Stop One
4.Psykocalypso
5.Small Intermezzo
6.Do You Know Homeless?
7.Statements
8.Stop Two
9.Dem Tanzen Fur Thomas(Agergaard)
10.15 Gode Grunde Produced by Carsten Dahl
コメント (2)
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