
Lars Jansson の新しいアルバムが届きました。これまでのメンバーと変えてベースとドラムス(息子さん)という気が入るアルバムになります。
そして今回はスタンダードを多く演奏しているということですが、そこはあまり気になりません。というのは上手い具合にオリジナルが挟まっていて、それがいいように楽しいのです。
1曲目の“Lover Man”を上手く聴いて、2曲目ベースソロもこれまでのトリオと遜色ないフレーズです。
3曲目はオリジナル、お孫さんの笑顔でしょうか、とても幸せな音がここにあるのです。
音に自分の状況を表現が現れて、そして気がつけば、その心が伝わるのです。
そしてスタンダードの4曲目“What's New”これをアルバム・タイトルにしました。
スタンダードを多く入れた今回のアルバムの中でもこの演奏は特にオーソドックス、というか真っ向、歴代のミュージシャンに劣らない演奏になりました。
5曲目はエバンスが元気みたいでそれが、とてもいいのではないでしょうか。
オリジナルはもちろん、スタンダードも全てラースの節回しで展開していくのです。
私たちはラースの世界に遊んでいるのですね。
それが続いて6曲目のオリジナルはかなりの力技、リズム陣が若返って、音楽もとても若々しい面が出来ました。ベースとドラムスのソロ参加はいい刺激なのかも知れません。
7曲目はとてもロマンチックなテンポで、そしてメロディを心の中から歌っているのがしっとりと伝わります。
私は自分をロマンチストだと思う、でもこれを聴いていると、ラースも、もっとロマンチストだと思う、そんなところが楽しい。
8曲目がちょっとジャージーにした“Willow Weep For Me”気をてらわずに思い切りよくジャジーに攻めた演奏、全作あたりから、お孫さんもできて、とてもストレートに喜びを表現しているように感じるラースなのであります。
9曲目のスタンダード“Come Rain Or Come Shine”ここで取り上げられてスタンダード、どの演奏も普通のピアニストがスタンダードを弾くのとは一つ違う、しっかりラースの色がでて、これは驚きました。
10曲目のオリジナルがこれも結構若々しい、なんかラース明るく、若くなったようで、どうなったのでしょうか、同じような歳の私も喜ぶべきなのでしょうね。
今度の演奏で、ラースって独自の一流の味付けを持っているのがわかるのです。
ラースが料理するとこれはラース・シェフの味、好みがありますでしょうが、しっかりとシェフの個性が出ているのです。
仕事の鬱憤を晴らすためにスペイン料理を頂に行きました。
今週はラースの味付けに対抗するものはいただけませんでした。

エリンギと砂肝のスペイン風オリーブオイル煮

ヤリイカとじゃがいものピリ辛トマト煮込み

スペイン風チーズピザ
お値段もお安くてクーポンでワイン一本1,250円でいただけて、とてもリーズナブルではありましたが、ちょっと味は普通、欲求が満たされず、帰り道で味が解ってりる日本蕎麦屋さんによってせいろいただきました。
What's New / Lars Jansson
Lars Jansson (p)
Thomas Fonnesbok (b)
Paul Svanberg (ds)
1. Lover Man (J. Davis/R. Ramirez/J.Sherman)
2. The Masquerade Is Over (A. Wrubel/H. Magidson)
3. Hilda Smiles (L. Jansson)
4. What's New (B. Haggard/J. Burke)
5. Very Early (B. Evans)
6. Beginners Blues (L. Jansson)
7. Everything Happens To Me (M. Dennis/T. Adair)
8. Willow Weep For Me (A. Ronell)
9. Come Rain Or Come Shine (H. Arlen/J. Mercer)
10. Latour (L. Jansson)
2010年作品