図書館でネタ本みたいに借りてきた本。「レコード芸術」とか「音楽の友」とか「週刊FM」とかの編集長を務めてきた方たちで、クラシック関係の研究もされている方たちの本ですから、もちろんほとんどがクラシック関係、すべてを読んだわけではありませんが、古今の作曲家、演奏家、著名人の音楽にまつわる一言集です。
で気に入ったのを一つ、独自のバッハ演奏の世界をつくったカナダのピアニスト、グレン・グールドの言葉
「もう一回やりなおすというわけにはのは承知していながら、コンサートになると、わたしはいつだってそれをやりたくなったものです。ひくのをやめて、くるりと聴衆のほうへ向き直り、こういってもたくなるのです。『もう一回、やり直してみますから』」
キースが前の前のソロ・コンサートでこれをやりました。
ジャズ界からはマイルス・デイヴィスの一言
「音楽はボクシングのようなものだ。常に前進しつづけなければならない」
でも私だったら、この有名なエリック・ドルフィーの言葉を選ぶだろうな。
"When you hear music, after it's over, it's gone in the air. You can never capture it again. ”
「 音楽を聴き、終った後、それは空中に消えてしまい、二度と捕まえることはできない 」
ほかにポピュラー音楽からはレイ・チャールズやエルビス、ジョン・レノンにボブ・ディランなどなど、日本人は岡林信康に清志郎、尾崎豊なんだから、まあ有名をいれとけばいいだろう的選別のようだ。
最後にオーストリアの指揮者エーリイッヒ・クライバーの言葉
「良い演奏に対する敵は二つある。一つはルーティン(型にはまた)演奏、もう一つはインプロヴィゼーション(即興的な気ままな演奏)だ」
ウ~~ム 気ままな演奏だったのか。