JAZZ最中

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特効薬 EARTH SONG / 大石 学

2014-04-21 22:12:02 | 聞いてますCDおすすめ


日本で一番癒されるジャズ・ピアニストは大石 学だと思う。ただ美しいというのではなく、心を優しく包み込むようなメロディがたまらないし、澤野工房から出ているトリオの演奏は完成度も非常に高い。
今回は宇都宮のふしぎの森というところで行われたピアノ・ソロで何とネットでの販売は100枚限定だそうで、なんとか間に合ったという感じです。

こちらは精神的にリハビリ中なので、日本一癒されえるピアノが届いたわけで特効薬です。

1曲目“SASAYAKI”はまさにささやくようによく聞き取れない独り言のような淡いメロディ、これはわざと淡く始めたのでしょう。
2曲目まさに大石さんのメロディ、題名が“G.D.”でジョージ・デュークのことらしい。一寸つながらないかんじだけれど、良い曲です。
3曲目は珍しいブルース的な感じの“Bjork”
4曲目はまたゆったりとした大石ワールドです。
6曲目左手は特徴のある動きでないでしょうか。
8曲目一寸沈んだ感じで始まる曲は(For 中原中也)で、残念ながら中原中也はあまり読んでいないのでどの詩をおもいうかべたのか解らない。
9曲目はラテンのちょっと入った曲で“ESPERANZA”
10曲目タイトル曲の“Earth Song”大石さんが思いをこめて作ったという感じの曲。
続く11曲目が“Vanguard”は気仙沼の副題、震災で破壊された大地の再生を思うような曲と演奏です。

大石さんの野澤のアルバムはトリオで素晴らしいリズムがついていているろ思う。効果は抜群だと思う。でもこのアルバムでリズムがいないこは、このアルバムの評価にはまるで影響しないだろう。

大石さんが自分の気持ちをどのように表現するか、それは中原中也ではないけれど、詩人の(あいうえおを使うか音階を使うか)同じ表現世界に入っていると思う。

だから大石好きというのと、中原中也が好きというのは同じ世界なのだろうと思う。

ということで、今の自分にはピッタリなアルバムとなりました。

EARTH SONG / 大石 学

Manabu Ohishi(p,key)

(01) SASAYAKI
(02) G.D. (GEORGE DUKE)
(03) Bjork
(04) MILTON (Song of Forest)
(05) Light Colors
(06) Eleven in The Puzzle
(07) Wonder Forest (ふしぎの森)
(08) In The Silence (For 中原中也)
(09) ESPERANZA
(10) Earth Song
(11) Vanguard (気仙沼)
コメント (2)
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