先週は列車で移動することが多かったので、途中ずいぶんと本を読むことができた。
一寸厚めの文庫だったので図書館に予約したものがちょうど順番だった。
パリに住むアメリカ大使館のもとFBI職員は友人である古書店主が拉致されるところに居合わせる。セーヌ川沿いの古書店の店主が次々に事件に巻き込まれていくなぞを追う話。
ちょっとまどろっこしい進捗は逆に本格ミステリーの風格も感じる処女作だそうです。
謎解き小説で進みますが、最後はアクション、シリーズとなっているようで、最初からこれぐらい書き込まれていればきっともっとうまい話になっていきそうに思う。
ではちょっと抜き書き。
「さあな、トム」ヒューゴは片手で顔をさすった。「あんたの話を聞いて自身がもてなくなってきたよ」
「そういうときは酒だよ。心をなだめるのに紅茶が役立つのは五時までだ。こんなショックのあとじゃウイスキーのほうが効く」
「わたしの命を狙うやつらがいるかぎり、アルコール依存症になりそうだ」
「おれには負けるがね」トムは言った。「パ^ティーに参加しろよ」