ショップのクラシックのフロアーを最近は廻るようになったけど、そこに千円以下のとてもお安いCDがあった。チェロのソロだし、失敗してもいいやと買ってみた。
演奏者のジャン=ギアン・ケラスと言う人もベンジャミン・ブリテンとう作曲者もまるで知らない。ここらへんが大人になってから始めたチェロ人なんだ。
3曲はロストロポーヴィチのために書かれた無伴奏チェロ組曲だそうで、ロストロポーヴィチを再認識している現在、たのしみです。
それがきいてみると一寸驚いた。現代のチェロのソロ曲を幾つかはきいているけれど、結構難解だったり、ウームと馴染めないものが多い。この3曲バッハの無伴奏を意識しているそうで、バッハの音楽を書きなおしたと言えないこともない。
現代のチェロテクニックも盛り込まれて、これは素晴らしい拾い物になりました。
とても気に入って、静謐な宿で何を聞こうかと思った時にこれを選びました。
この音しか聞こえない中、バッハの時代と現代と能登が見事に融けあったような体験ができました。
Suites for solo cello / Jean-Guihen Queyras
無伴奏チェロ組曲全曲
・第1番 Op.72
・第2番 Op.80
・第3番 Op.87
【演奏者】
(チェロ) ジャン=ギアン・ケラス