JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

ザ・サークル  ディヴ・エガーズ 著 吉田恭子 訳

2017-12-14 17:04:24 | 





「私の評価は『いいね!』の数」ってっキャッチで本屋さんにならんでいたのを、ちょっと興味あるので買ってみた。トモ・ハンクスとエマ・ワトソンで映画公開されているみたいです。
世界一と評価されるインターネット企業「サークル」に希望もって転職したメイ・ホランドという女性が主人公の近未来SFとしときましょうか。

一寸抜き出すとスタート時はこんな感じ。

もはやIDとパスワードを十二組記憶するひつようもないし、もはや匿名集団の狼藉を黙って我慢する必要もなく、もはや欲しい物からあまりにかけ離れた手当りしだいの売り込みた気に障ることもなくなった。新たに受け取る広告は対象がしぼられ性格で、おおむね歓迎された。

SNSウエッブの未来を予言するサスペンスということ。ツイッターもフェース・ブックもしていないけれど、10年以上BLOGをかいているから読んでいただける方が何人かいる。昨日は450人って特別多かった。毎日閲覧数は観ているから「私の評価は『いいね!』の数とまでいかないけれど、1~100までの30ぐらいこの世界に染まっているような気がする。

読めば面白いのだけどうっとうしいところもある。透明化という全情報公開でだんだんと世界が変わっていくのは、テーマとしては昔からあったきがするけれど、これテクニカルとしても可能におもえるからちょっとしんどいい。

それでなかほどにはこんなことになっていく。

「ジャンクフードみたいなもんだ。あれ、どうやって開発するかしっている?正確にどれだけの塩分と油分を配合すれば、やめられなくなるか、科学的に決定するんだよ。腹もへっていない、食べ物もひつようない、なんのためにもならない、でも空疎なカロリーを口にするのをやめられない。これが君の会社が押し付けていることなんだ。同じことさ。やめられない空疎なカロリーのソーシャル・ネットワーク版さ。しかも同じぐらいやめられないように計算しつくしている。」

主人公のメイはエマ・ワトソンが演っているようだけど、ちょっとイメージが合わない、小説では一寸短絡的で、お能がすこし足りない感じだけど自分では評価高いとおもいこんでいる感じだけど、これは小説のすじのためにはしょうがないのでしょう。

ビックデータ活用の銃の所在認証、住民同士の安全確認システム、顔認証の犯罪者追跡システムなんてのが「サークル」で開発が進みだして。
サークルはすべてを囲い込み、サークルは閉じられようとしている。

やれやれと終わって、結末もこれだろうね。
コメント
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