
ショップで見ていたらこれは良いかもしれないと思って買ってきた。これが思っていたよりはまってしまった。夜、布団に入って聞いているとなんとも安らぐ。
内房の小さな湾で数週間すごすのが子供のころの習慣だった。別に別荘にいた訳でなく、祖母が親戚の子たち5,6人を引き連れて生まれた村で生活をしていたのです。
生活した家のすぐ前は浜辺になっていて、夕暮れなど石垣に腰掛けてハーモニカを吹いていたという、何とも昭和を描いたようなことをやっていたのでした。(冷汗)
ハーモニカをもって海に行くなんてのは、そもそもカミングアウトに匹敵するかもしれないけれど、ひょっとして私の音楽ベースになっているのかもしれない。
それでこのアルバムもすんなりと受け入れ、ってその思い出でかったのではなく7曲がチェロがはいっているからで、ハーモニカとチェロこれは合うはずなのです。
演奏の方も、ベタに鳴らないように編曲に気も使われていて、曲のムードを崩さずに飽きさせません。
知らない曲もあるけれど、"浜辺の歌”や"故郷”はなんと当時吹いていた曲でやはり一番心に響く。
子供のころに浜辺でハーモニカを吹いたことがない人でも、そんな気になれるかもしれません。

曼珠沙華幻想 / 和谷泰扶
和谷泰扶(ハーモニカ)
荒尾岳児(ピアノ)
菊地知也(チェロ)
1 曼珠沙華幻想
2 赤とんぼ
3 「あわて床屋」変奏曲
4 宵の春雨
5 この道 扶
6 荒城の月 扶
7 紅葉~里の秋
8 浜辺の歌
9 芭蕉布
10 通りゃんせ
11 こきりこ節
12 ペチカ
13 海の向こう 第二
14 待ちぼうけI
15 待ちぼうけII
16 野薔薇
17 故郷