アヴィシャイのステージで観たニタイ・ハーシュコヴィッツはピアノの前で精神統一をしてクラシカルな音を聞かせてくれたのが印象的でした。
そのニタイが出した初リーダー・アルバム「I Asked You a Question」はヴォーカルなどもフューチャーしたアルバムで、アリャこの路線で行くのかと戸惑いました。わずか1年で新しいアルバムをリリースできるのはさすがの実力だとおもうのだけれど、今度のアルバムはどうだろう。
ということで店頭でまずは試聴、そして即買うことに決定、最初にあったクラシカルな美しいピアノのラインが素晴らしい。
昨今ピアノ・ソロ、それも自作を弾いているアルバムは多くありますが、昔はスタンダードを弾くことが普通だったように思う。っソロで自分の心象を表現するようになったのはエバンスの中期以降、キースやコリアが引き継いだのでしょう。
そのような流れで思いうかんだのがチック・コリアの1971年のアルバム「Piano improvisations vol.1」当時インプロのソロ・ピアノアルバムは珍しいものだったし、その新鮮さに驚着ました。
そのコリアはその後多方面な活躍で世界的なポジションを獲得してきたわけで、そのコリアのソロ・アルバムを思い出させたのがこのニタイのアルバムでした。
ニタイが今後コリアのように化けていくかも感じさせるソロ・アルバムというのは言い過ぎでしょうか。
New Place Always / NITAI HERSHKOVITS
NITAI HERSHKOVITS piano
1. Red Wagon Go
2. Annette & Issac
3. Go Go Stay
4. Explaining Sage
5. Jenny Wren
6. Woman’s Reach
7. Green Hill Pearls
8. South To Cairo
9. Helicopter
10. King’s Seat
11. Double Astral Move
12. Oye Asem
13. Now You
2 0 1 7年9月2 1日2 2日 ポーランドにて録音