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事件は法廷で逆転するっていうキャッチで買ってみました。(うまいキャッチだ)この前読んだのが法廷場面が少なかったので今度は挽回するでしょう。
読み始めるとこれ、
長年、刑事弁護士をやっているので、依頼人がひとり、ないしは複数の人間を殺していても驚きはしなかった。ただ、今まで依頼人が知り合いだったことはない。ハイコ・ゲルラッハは、十八年前に愛して、キスをした相手だ。その彼がけだもののように女を襲ったというのか。しかも相手を殺した上に、死体をずたずたにした。考えられるだろうか。いや、むりだ。
これってこの前読んだのと同じ状況じゃないか。それも弁護を依頼に来たのは十代の女の子。このスタートからどう曲がっていくか、これは興味が増えた。
そして読み進むと300ページあたりから主人公の弁護士の法廷での活躍が面白くなってくる。っそれで結論にいくのだけれど、なんとこれが“わたしを探して”によく似ていて”なんだ”という感じ。
面白いのはドイツが舞台で、ドイツ憲法の歴史があるのか、検事、判事、弁護士の関係がおもしろい。アメリカだったらこれが勝つための化かし合いだけど、ドイツでは朝のお茶の場所も一緒で、助けったりして、ほのぼのしているのが楽しい。
ここでもう一つ驚いたのが2日前にみたDVD、2013年の映画「リーガル・マインド ~裏切りの法廷~」殺人の冤罪を主張す女性の裁判を請け負った女性の弁護士、見事に勝利を勝ち取るのだけれど・・・・というストーリー。
なんとこれもじゃないというわけで、映画はさすがにすっきりおさまった。
それにしても刑事弁護士なんてならないでよかった。