![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/7e/a2c99797a62a749b3c6f920e57fdac2e.jpg)
澤野工房つながりの最新アルバムがこれ。ロバート・ラカトシュはsawanoで3まいめですが、前作が凄く良かったので(その前のはベースがよくなかった)すぐに入手しました。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20070516
2曲目はケニー・バロンの名演でも知られるスティングの“FRAGILE”シングル・トーンの魅力でゆったりと情緒的でバロンの揺れるようなリズムとは別の良さがあります。
選曲はパーカーの曲が2曲入ったりで4ビートのストレートなジャズ系に近寄った感じでパーカーの“MOOSE THE MOOCHE”はしっかりバップしています。
5曲目は最近ハクエイの演奏でも聴いた“LAMENT”とても曲がうつくしいのですね、こちらもしっかりとした音でいながらしっとりとした感触です。オーネット・コールマンの“THE BLESSING”なんて面白い曲を挟んで2曲のオリジナルもなかなか姿形の良い曲です。
9曲目ベニー・ゴルソンの“WHISPER NOT”ベースもドラムスもずっとでしゃばりませんが、ピアノのをしっかり聞かせるラインをとっていて、これは正調ウイスパーで、一つ一つの音の形が見える至極適正な重量感を感じます。
ドラムのヒットから始まるパーカーの10曲目で表に出てこないドラムスとベースが4バースの交換を行ないますが、あくまでピアノを立てた演奏です。
どの曲も端正なピアノが主でベースとドラムスに気が付かない、ピアノソロアルバムのような印象をうけます。あまり音が拾えないソースで聴くとこのアルバム凡庸な感じにとらわれてしまいそうです。
最初出張時にヘッドホーンで聴いて、そのときこれはしっかりと鳴らさないとと思って聴きなおしています。
そうすると、ベースとドラムスの良さが絡まって前作の「立ち居振る舞い」に余裕と自信が加わったように感じるアルバムです。
YOU AND THE NIGHT AND THE MUSIC / ROBERT LAKATOS
Robert Lalatos piano
Thomas Stabenow bass
Klaus Weiss drums
1 I SHOULD CARE
2 FRAGILE
3 SCANDIA SKIES
4 MOOSE THE MOOCHE
5 LAMENT
6 SEPIA
7 THE BLESSING
8 GLOAMING
9 WHISPER NOT
10 BACK HOME BLUES
11 LOTUS BLOSSOM
12 YOU AND THE NIGHT AND THE MUSIC
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます