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ショップのJAZZの棚でtangoという文字を発見すると買うことにしている。パット観あまりいいジャケじゃないけれど、そして相性のあまりよくないアンダーシュ・パーソンっがピアノなのでどうしようかと思ったけれどリーダーではなさそうなので買いました。
1曲目タンゴというよりはラテンタッチのギターのソロで始まりました。ギターはもちろんナイロン弦。
2曲目はブラジリアンな感じでギターの人歌も歌います。
3曲目はパーソンが初めて入って軽やかなピアノトリオ、これがとてもいい。
4曲目もピアノ・トリオ、ベースはスペリング、しっとりとして軽やかなピアノがとてもいい、五男は無駄みたいなフレーズが多いとおもったけれど、1994年の録音だからこの年のパーソンはとてもいい。
ここで気が付いたのだけれど最初の2曲のギターソロと6曲目から最後までは1993年11月の録音で間の3曲がパーソンのピアノトリオで1993年4月の録音、でギターははいっていない。なぜだか解らないからしょうがないので一生懸命アンダーシュ・パーソンが書いているものを読みました。
このギタリスト、ルイス・サリナスって名前聞いたことがありましたがどこでであったのか、アルゼンチンの有名なギタリストでした。
6曲目からが素晴らしい“Aire de Tango”この曲u-tubeでも拾えるけれど、ブエノス・アイレスの哀愁、優しさともの悲しさ、納得した悲哀。
7曲目すべてサリナスの曲になるけれど、これが素晴らしい。ここでピアノ・トリオが加わってパーソンはシンセに変わる。パーソン、ほかの人の曲を弾いているのがいい、というか完全にサリナスを立てる抑えた演奏、サリナスのきれいな曲を崩さないような演奏がとてもいい。そしてこれはタンゴ浮き立つような無我で踊るような場面が目に浮かびます。
8曲目もシンセのハーモニーをバックに哀愁のあるギターのメロディ“La Pesada”そのメロディがイン・リズムにのってイヤ~たまりません、パースンのピアノがまた清楚でなお切れのあるフレーズ、この人このころはよかったのだ。
さてこのアルバムができた経緯ですが、このアルバムができる7年前、このピアノ・トリオメンバーでGustavo Bergalliのカルテットのズムとしてアルゼンチン、ブエノス・アイレスでコンサートしたそうです。コンサート後、シャイな大男子がお礼を言いに現れて、アマチュアのギタリストと自己紹介したそうです。
それがこのルイス・サリナス、ブエノス・アイレスのタンゴ・クラブでサリナスの演奏に感動しジャムになったそうで、その素晴らしい思い出からスウェーデンに招いて演奏に発展し、それがこのアルバムにつながったようです。
だから実は6曲目からの再開演奏みたいな流れがすばらしい。録音日は違いますが録音されたにはスウェーデン、ヨーテボリの音楽学校だそうです。
Tangoで響いてナイロン弦好きな人には絶対おすすめ、パーソンが苦手な人にもおすすめです。いや拾ってよかった。
aire de tango / luis salinas
Luis Salinas - guitar
Andres Persson - piano, synthesizer
Magnus Gran - drums
christian spering - bass
1 Chacarera Para Adolfo
2 Balada Para Guitarra
3 Day Before
4 Atras da Porta
5 Choro Bandido
6 Aire de Tango
7 Tango Para Troilo y Salgan
8La Pesada
9 Milonguera, La
10 Desde Lejos
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