夏休みは涼しいところへ行こうということで箱根へ1泊してきました。朝7時前に家を出で箱根に入ったのが8時半、まあまあの時間です。せっかくの機会で美術館をいくつか回ることにしました。
まずはガラスの森美術館で、見終わった後の他ととの比較ではいまいちでした駐車
場含めて3,700円でした。
メインで見たかったのはポーラ美術館、多くの作家の作品があり、ルドンなどと合えることは楽しい思いです。常設ですからしょうがないでしょうが、実意バラエィーに飛んでます。その中には、確実に心に触れるものがありますね。
その後はラリック美術館に回り、ガラスなどの工芸、装飾品は芸術の域で目を奪われるものが多くあり、楽しく時間を過ごしました。
これだけ回って午前中、次はどうしようかということで、日帰り温泉でお昼を食べることにしました。以後の運転を奥さんに任せて、ビールをいただき、大広間でごろごろしました。(1,000円お風呂のみ、ビールは600円)
後は今日の宿泊場所に近づけばいいので、芦ノ湖へ行き、
公園から眺めると富士山を見ることが出来ました。
宿には4時前に入ってお風呂の入り、夕食の6時半までは時間もたっぷりあり、ヘッドホーンでこのアルバムを聴いています。
ゲーリー・バートンがラリー・コリエルと組んで衝撃的なサウンドを作る前の年のアルバム、カントリー・ミュージックを仕切るチャット・アトキンスがプロデュースしたアルバムです。このアルバム、以前から存在を知ってはいたのですが、出会うのは初めて、これがこの旅行にはぴったりです。以後のカルテットでベースを弾くS・スワローはステファン・スワローの名でクレジットされています。それを考えると、ここでSAXを吹くステファン・マーカスは、翌年“Tomorrow Never Knows”で一躍スターになったステーブ・マーカスでしょう。ピアノを弾いている人のクレジットがありませんが、相当な人と思います。このアルバムクレジットに書いてあるメンバーは多いのですが省きます。ドラムスでロイ・へインズの名前が見えます。
1曲目落ち着いた曲想の静かなピアノが入入りますが、クレジットにありません。
2曲目はバンジョーのリズムとバイブの掛け合いとして、バートンが以後ずっと持っている、カントリー、フォークの関係が根強いことを証明するトラックです。
3曲目はフォーク調の曲、ステーブ・マーカスが南部ソウルを感じさせてテナーを
吹きます、当時では素晴らしく感じたと思います。
4曲目は。バートンの得意な幻想的な曲で、まとまりあり。
5曲目は完全にカントリーを意識した曲で、このような演奏をするバートンの幅の広さを感じます。
6曲目もスライドギターで始まるので、今の時代のバートンには、違和感がありますが、この当時を思うと、素晴らしく楽しく感じ、この後コリエルに移ることが充分理解できます。
8曲目、デュランの“I Want You”はイン・コンサートでスワローがソロで演奏していますが、これが前段階だったんですね、マーカスのソプラノのテーマとか、リズムタイミングが変わるところがかっこいいし、スワローもソロを担当して、好きな演奏の幅が広がりました。
10曲目はこの後、演奏を続ける“WALTER L”以後の演奏よりよりカントリー・ブルース色がついていてハーモニカ、マーカスのテナーとこれは有名なカルテットの演奏より、あくが強く面白い。この状態の演奏にラリー・コリエルのギターフレーズが入り革命的だったわけで、その前の下地を聴いたみたいで、大好きな私は大満足です。
11曲目はバートンのソロで、誕生日のお祝いソングまあいいんじゃないですか。
12曲はフェードインから初めてバンジョーやバイオリン、マーカスのテナーなどのフリーインプロビゼーションで失敗音が13番目で会話を含めで入っている部分でどうでも良い感じ。
このアルバム、バートンが凄いといわれたサウンドの一歩前がこうだだったというっことが解る、素晴らしいアルバムで、同じ意味で“I Want You”の演奏を聴ける事で素晴らしいアルバムなのです。(大変個人的)
でもって翌日は彫刻の森美術館へ行って帰ってきたわけですが、それは明日にいたします。
tenessee firebird / Gary Burton
1 Gone
2 Tennessee Firebird
3 Just Like A Woman
4 Black Is The Color Of My True Love's Hair
5 Faded Love
6 Panhandle Rag
7 I Can't Help It
8 I Want You
9 Alone And Forsaken
10 Walter L.
11 Born To Lose
12 Beauty Contest
13 Epilogue
結婚後、そんなに熱心にジャズを聴くことがなくなって、時には40過ぎのロック狂いの時期を経て、今「ジャズとの再会」をした心境です。ブログを読みmonakaさんの博識とセンスに圧倒される思いでした。若い頃とは違うジャズの海への新しい航海が始まったような気分です。その、羅針盤にさせていただいています。
先回「ハクエイの前衛性に対する理解」について過分にほめていただきましたが、もし、そうであるなら、私が抽象画が好きなので、そこら辺のニュアンスと反応したのかもしれません。
ハクエイのファーストお聞きになったのですね。少し荒く、センシティヴ、若々しさがあふれるアルバムですね。最初の一枚記念すべきものですね。
おっしゃるとおりハクエイはまだまだ変化していくでしょうね、前衛性みたいなところ、フレーズに真剣な証拠だと思います。
新しい船出ですか、おめでとうございます、同行するクルーみたいな気持ちです。よろしくお願いします。
ちなみに当時の日本版のLPではピアノはゲイリー自身とクレジットされています。この前年のアルバム『The Time Machine』ではマルチトラックレコーディングを駆使して自分でvibraphoneの他にpiano.marimba.percなども重ねていましたから、たぶん本人でしょう。
足利のライブ行きたかったけど、一寸遠かった。
このアルバム気に入っていますが、そういえばしばらく聴いていない。
ピアノがゲイリーとお教えくださったありがとうございます。
聞き直してみることにします。