JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

休みを満たす Brad Mehldau Trio Live

2008-06-08 09:59:49 | 聞いてますCDおすすめ


昨日は毎年行なわれている中学校の同期会に数年ぶりで参加してきました。
blogの宣伝などもしたので、本日いらしてくれる方もいるかもしれません。
昨日はありがとうございました。
ついお酒を飲みすぎてしまう私を奥さんみたいにいさめてくれる旧友、おかげで飲みすぎずに(充分飲んだか)済みました。
よってヘロヘロにならずに女医となった燐駅に住むマドンナと二人で電車でかえり(いいでしょう。)、サッカー日本代表の同点劇に間に合ったので自分なりには合格な一日でした。
ただ思うに、同期会に参加するときに感じる一握りの寂しさ(楽しさはもちろんあります。)は何でしょうか。
それぞれの人生を超えてきた人々の集まり、その中にはそれぞれの重たい経過と現実があるのに、それでいて華やかなひと時。
私自身も持っている少しの闇と同じものを嗅ぎ取るときに、取り返せない時の経過に寂しさを感じてしまいます。(それよりも余りある楽しさをかんじていますよ。)
そんなちょっとつかれた日の翌日は何もしたくありません。JAZZだけで満たしてみましょうか。そんなときには最適な内容充実な一枚です。

メルドーを最初に聴いたとき、キースの後継者だと思いました。だからアルバムが出るたびに購入していましたが、少々考えすぎみたいな感じがして離れていました。
前作の録音アルバムを久しぶりに聴いてよかったで又聴き始めました。今回はVileage Vanguardでの4日間のライブ録音です。
これだけ内容が多いと休みの日に聞くにしても、それだけで一杯になるアルバムです。
メルドーをずっと追っかけてきたわけでありませんのでいえませんが、普通のJAZZピアニストに無い安定した中音があるのですが、比較すると低音の出し方が少し弱く感じます。そして全体的に素晴らしいと思いながら、批判的に聴くならば、中音域でウネウネと弾く無駄みたいなところがあるように感じています。このアルバムの5曲目辺り、“B-Flat Waltz”にその感じがあり、省いてもいいかなとおもいます。
A-6曲目23分以上の曲になります。この曲に来る前に、とても満足してしているので、ここでこの長さはちょっと辛い気がします。
ベースなども自由にメロディーを作って弾いていて、今度のグループの行きかた形が見えます。
disc2も同じ感じではじまります。選曲はとても自分勝手、良くこのような選曲でライブを乗り越えられるのですね。
B-2を聴いているうちに、ちょっとリズムののりがいまいちです。畳みかけるメロディがあるのに、ビートのポイントが少し外れるような気がします。B-3、スローに近いテンポの、バラッドのリズムの乗りが弱い気がします。
そのような中、B-4のベースから始まる曲はコアのしっかりした曲で気持ちが良い。
一曲が凄く長く感じますが、このアルバム2006年の10月11日~15日のヴィレッジバンガードのライブ模様ですからライブのなかの一曲なのでしょう。一つ一つは良いのですが並べて聴くとちょっと辛い気がします。
その意味でこのアルバム5日にわたってライブを見に行くように、五つに細切れで聴くとちょうどいいのかなと思います。
CD2枚どちらが良いかなどは不毛ですが、1枚目の前半と2枚目の後半が好きなのでそれを一枚でもいいかなと思います。




disc1

1 Introduction
2 Wonderwall
3 Ruby's Rub
4 O Que Sera
5 B-Flat Waltz
6 Black Hole Sun
7 Very Thought of You

disc2
1 Buddha Realm
2 Fit Cat
3 Secret Beach
4 C.T.A.
5 More Than You Know
6 Countdown


コメント (4)
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やさしいハードボイルド GENTLY DISTURBED / Avishai Cohen

2008-06-06 22:15:53 | 聞いてますCDおすすめ


Avishai Cohenの最近のアルバムが良いことは解っていたのですが、間違って古いアルバムを買ってしまい、その後間があいてしまいました。
ショップに新しいピアノとドラムスのトリオのアルバムがありました。トリオのアルバムは初めてですし、躊躇なくひろいました。
ドラムスはここのところずっと一緒のMARK GUILIANA、ピアノはまるで知りませんSHAI MAESTROという若いひとです。
1曲目、ベースの音が太い、硬くないのに重い、まず驚きます。
2曲目ピアノはクラシカルな響きと叙情性を併せ持つ感じちょっとチックを思い出します。但しベースの存在感がそれを上回り、重量物のようです。
3曲目もクラシックのようなピアノではじまる曲はトラデショナル、正確なピッチのこれほど大きな音で低い音をソロするのは聴いたことがない。
4曲目、コードとリズムの繰り返しからはじまる曲は完全にインプロの感じです。途中からのピアノのアドリブは見事、太いベースのリズムとあいまってとてもハードボイルドです。
6曲目リズミックなパターンを循環させながらすすめるパターンが多いようですが、聴いている内に段々これが効いてきます。
8曲目クラシックのようなメロディラインを3者が一体となってリズミックに盛り上がっていく曲で、3つの楽器が全てリズム楽器だと感じる曲です。
9曲目こクラシックを素材にしたようで、ここでCohenのテクの凄さに圧倒されます。
このトリオ、ベースがメロディを弾く部分がおおくなり、そのぶん、ピアノは普通のピアノトリオと違って、リズムを担当する部分が多くなります。
COHENが入ってきた時のドラムスとピアノとのリズム感の合体が面白いところなので、普通に聴くとピアノがメロディを抑えているように感じます。
弾くところできちんと弾いているのでとてもテクがあり、なお抑えの効いたピアニストで(何ヶ所か若さがでてちょっと行き過ぎています。)たのしみです。
曲のテーマをピアノで弾かせると、哀愁あったり、クラシカルで綺麗に聴こえますが、やさしさの向こうには、COHENの太いベースのしっかりボイルする世界があります。
ファースインプレションでは、ベースとか、ピアノとか耳が個別にいてってしまうと、それぞれのことに関して考えてしまいましたが、何度か聴くうちに、全体的な絡まりがとてもハードに思えてきました。
聴くほどに評価が高まっていくかんじです。
やさしさをまっとったハードボイルド、COHENは、いま一番面白いベース奏者の一人だということは間違いありません。

GENTLY DISTURBED / Avishai Cohen

SHAI MAESTRO piano
AVISHAI COHEN bass
MARK GUILIANA drams

1 Seattle
2 Chutzpan
3 Lo Baiom Velo Balyla
4 Pinzin Kinzin
5 Puncha Puncha
6 Eleven Wives
7 Gently Disturbed
8 The Ever Evolving Etude
9 Variations in G Minor
10 Umray
11 Structure in Emotion
コメント (9)
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髪を切った方が魅力的だと思う THE WIND / FRANCO AMBROSETTI

2008-06-05 20:34:51 | 聞いてますCDいいと思う


blogの知っている人の書いている記事を読んで、これは聴きたいと思ったものはまず間違えがありません。記事をつづけて読んでいるので、その人が表現していることと音楽が結びつくのです。
そのようなblogの筆者が(好みが一緒ではない人も、読んでいて解る。)増えたので、選べぶアルバムがよくなっています。
そしてこのアルバムなどは、決して独自では選ばなかったのでしょうが、crissさんの紹介で聴きたくてしょうがない、ピアノはUriという素晴らしい組み合わせです。
enjaにしてはしゃれたジャケットでモダンな感じ、そのモダンをリズムにしてambrosettiがペットを吹くという図式です。
とても強力なピアノトリオに思うので2曲目“Doxy”はリーダーが一歩強さに欠ける感じを覚えてしまいます。
3曲目、ここでのミュートは曲全体を支配する節回しですばらしい歌になっています。
4曲目、出だしのUriのピアノから疾走感が素晴らしい、それに反応したペットのソロも聴かされます。
5曲目ではストレートなペットに好感は持てます。ただセンシティブというわけでなく、意外とシンプルなラインです。
6曲目もミュートを意外とあっけらかんと吹いているのがいいのかどうか、気になりだしたら、ケインのピアノに演奏が変わってそちらが良くなって助けられます。
7曲目はストレートなペットバラッドでとてもやさしい演奏に聴こえます。
8曲目は4ビートをしっかり刻んだ上の演奏、AMBROSETTIのペット、それに続くUriのピアノ平均以上ですが、ちょっと刺激にたりない。破裂するのは無理なのかもしれません。
最後の曲もその意味ではじけないけど上手い演奏で、水準以上ですから、それをどう考えるか、私はちょっと物足りない感がのこりました。
総合するとペットがもう少し破裂して欲しい、ピアノはそれにつれて、もっと上に行くとおもういました。
このジャケットの女性、とてもスタイルがよくて、風のいたずらに、かわいそうではありますが、でも好みとして、これほどまで風に髪が乱れるのは好きではありません。
意図的かも知れませんが、きっと美しい人なのでしょうね、短い髪で顔が拝見したい。

THE WIND / FRANCO AMBROSETTI

Franco Ambrosetti (tp)
Uri Caine (p)
Drew Gress (b)
Clarence Penn (ds)

1 THE WIND
2 DOXY
3 OTELLO
4 STILETTO
5 FRASI
6 I'VE NEVER BEEN IN LOVE BEFORE
7 LYRICAL SKETCHES
8 MIKE ON WINGS
9 AFRICAN BREEZE

コメント (5)
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イタリアのスウィーツ1ヶ PICCOLA LUCE / Domenico Capezzuto

2008-06-04 21:47:42 | 聞いてますCDいいと思う



イタリアには実に沢山のピアニストがいると思います。エンリコ・ピエラヌンツィの復刻盤を聴いてとても良いと思ったのもつい最近のことです。
イタリアでイタリアワインもだいぶいただいたので(実際には行ったことはない)、最後はスウィーツでしめることにしました。
このピアニスト、とても甘いメロディと音です。
3曲、4曲と進んでいくと、サイドが気になり出します。ベースのはちょっともごもごしたピッチも少し外れています。ドラムスも切れの少ない目立たない古い感じです。
ピアニストの曲も美旋律とまではいきません。
それでは、どうしようもないかと言うとそうでもありません。タイトルとなっている1曲目“Piccola Luce”これは曲が良い、甘くはあるがだれません。1曲目に美味しいところは全部来てしまっていますが、この1曲はいただけました。


PICCOLA LUCE / Domenico Capezzuto

Domenico Capezzuto piano
Andrea Avena bass
Luca Charaluce drums
Javier Girotto ss 8,9

1 Piccola Luce
2 Two For Two
3 A bientot
4 First Song
5 Nunca se vai,quando se deixa algo
6 Come in un filmArabesque
7 Arabesque
8 To Michel
9 La marcia della mela
10 Piccola Luce (reprise)
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いためしにつられて INNER DANCE / PIERO BASSINI

2008-06-03 21:49:16 | 聞いてますCDいいと思う



いためしのワインにひかれてプロヴァンスのワイナリーからイタリアに回りました。(実際には行ったことなどない。)イタリア男のイタリアらしいピアノトリオを愉しんだら帰れなくなりました。

Piero Bassiniは男っぽい、力強いピアノで結構良かったと記憶しています。
このアルバムはその後の2001年の録音、5曲目の“STELLA BY STARLIGHT ”をのぞいて後はオリジナル、ベースもドラムスも知らない人です。
1曲目からモーダルな和音とフレーズで、この前がキースみたいだったけど、M・タイナーに近い感じです。
2曲目はちょっと叙情的3曲目はスパニシュなフレーズの曲。
テクもあるようで、勢いあるフレーズは気持ちの良い切れで、4曲目の疾走感はなかなかです。
5曲目は最初からインプロで原曲が解らない、ちょっと手癖に流れるところがありますが、そこが個性と行ってもいい、イタリアらしい勢いでひききってしまいました。
曲調は少し似てきて、テクは確立しているので、一品凄いイタリアらしい料理をいただいた気持ちです。しっかりワインを飲みながらでないと負けるぐらいです。

INNER DANCE / PIERO BASSINI

PIERO BASSINI Piano
TITO MANGIALAJO bass
MASSIMO PINTORI drums


1 OPEN BLUES
2 D'INCANTO
3 INNER DANCE
4 CIRCLING TWELVE
5 STELLA BY STARLIGHT
6 VOYAGE
7 MINOR WALTZ
8 REMINISCENCE
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いためしに誘われて Romantica / Danilo Rea

2008-06-02 21:38:55 | 聞いてますCDいいと思う


Danilo Reaのアルバム「Romantica」を聴いていませんでした。
blogに時々コメントをいただくbikinmannさんがいためしの時に聴くとぴったりとお薦めです。
>>今宵はいためし:蛸のマリネ、アスパラとエビのサラダ、アサリの白ワイン蒸、チーズフォンデュ、アサリとゴルゴンゾーラのリゾットで発泡酒のハーフ&ハーフ、白・赤ワインをいただきました。
アサリとゴルゴンゾーラのリゾットとハーフ&ハーフ、白に赤ワインに惹かれて強烈に聴きたくなりました。
ヴィーナスで、このジャケだったので拾わなかったのですが、大丈夫?blog仲間のクリスさんもご推薦なので大丈夫です。
http://blog.goo.ne.jp/crissmorgan/d/20070603
ピアニストのDanilo ReaはDoctor3でセンス良くポップスしたり、何でここまで弾くのと思わせせるプレーをしたり、ちょっとどうなるやら解らない存在です。
ドラムスはRoberto GAttoはついこの間ブルーノートに出演した職人肌だし、ベースはアレクサンドロ・ガラティが初来日したときにみたオジサンで太い音をだす人でした。
1曲目、縁取りのはっきりしたピアノでこれはいいと思います。それぞれの職人が仕事している感じです。
2曲目うなりもはいりますが、とても落ち着いたもしくはダニーロ・レアにしては押さえに抑えた演奏、ヴィーナス以外だったらどこまでも崩していくのでないでしょうか。
このピアニスト、激しく弾いてガンガンならすところがありますが、この3曲目押さえた良いピアノの音を出しています。ベースのソロも良い感じの曲です。
意外とおもしろいのは“サンタ・ルチア”でこの曲がJAZZにと思うのですが、リズムをしっかり決めた後のピアノが Danilo Reaらしい良いところです。
7曲目“帰れソレントへ ”しっかりしたピアノフレーズからベースの重心のあるソロ。
8曲目、とても太くベースソロを聴くと、あわせえてピアノも美しいメロディーラインで対応しまます。
ヴィーナスはほとんど拾いませんが(レンタルは借りる)このアルバムは、Danilo Reaとヴィーナスがかさなって丁度良い塩梅になったような気がします。
イタリアの歌曲をこのメンバーに演らした事は大正解、甘くならずに、レアのピアノがしっかり出ていて個性的。
色々な料理がそれぞれの素材の良さと料理人のアレンジで飽きさせない、こりゃワインがすすむアルバムでした。

Romantica / Danilo Rea

Danilo Rea piano
Ares Tavolazzi bass
Roberto GAtto drums

1 レジネッラ
2 モナステーロ・エ・サンタ・キャーラ
3 トゥ・シ・ナ・コーサ・グランデ
4 カタリ・カタリ
5 サンタ・ルチア
6 ケ・コーサ・キェ
7 帰れソレントへ
8 パールラム・ダモーレ・マリウ
9 メッティ・ウナ・セラ・ア・チェイナ
10 イ・スリエンツォ
11 コレングラード
12 オソルダート・インナモラート
13 レスタ・クンメ
14 ウンジョルノ・ドーボ・ラルトロ
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ワインが欲しい プロバンスの贈り物

2008-06-01 21:38:13 | 映画


久し振りの晴れた日曜日、とても気持ちが良くて南仏のプロヴァンスにいる気分です。行ったことは無いけど、2時間ばかり雰囲気をあじわいました。
午前中に夏用のズボンやシャツをユニクロで買って凄く一杯買ったとおもいましたが、でも特に問題にならない金額でした。
天気はいいのですが特にでかける場所がありません。昨日借りたDVDを見ています。
大好きな映画「ブレードランナー」や「誰かに見られている」(この映画でSomeone Look Over Meが好きになりました)を作ったリドリー・スコットの「プロヴァンスの贈り物」(現代は「a good year」で豊作の年のことでしょうか)
ラッセル・クロウ扮する、やり手だけれども嫌な証券ディーラーのマックスが、昔過ごしたプロヴァンスで大切なものを思い出すという話。
筋立てはちょっとリドリーにしては軽く感じますが、逆にそこがねらいでしょう。
とにかく、リドリー・スコットなので映像が美しい。そしてコメディ調の挿話が段々と、しあわせ感やゆったりした気分を重ねていき、見終わった後も余韻に浸れる映画でした。



好きだとはっきり伝えられなかった、亡くなったおじさんのシャトー・で作るワインシャトー・ラ・シロックを、口に含んだときの色々な人のまずそうな演技が見もので、あの口に入れたときの違和感を知っているだけにとても面白い。
ガレージワインという伝説のワインルコワン・ペルデュ(失われた片隅)の存在もいかにもプロヴァンスという感じで、ワインやお酒の話題も多くてたまりません。
ファニー役のマリオン・コティールも大変魅力的で、良いなと思うオジサンをゆるして。
美味しいワインいただきながらもう一度みたい感じします。
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