ステファン・グラッペリのアルバムはジャンゴ・ラインハルトの時代のアルバムではなくて、もうおじいちゃんになってからのアルバムを持っている。この頃買わなくなっていたけれどTokyoに来日した時のアルバムを最近てにいれてこれは良かった。それで欲しくなったのがこのアルバム、上手いことに中古でめぐりあった。
日本のバイオリスト古澤巌がグラッペリといっしょのアルバムを作ることを実現させたアルバムです。
グラッペリはおじいちゃんになってから、いろいろなミュージシャンと共演したアルバムがあり、それはその共演者の個性とグラッペリが出会うことで素晴らしいアルバムになっているものが多い。
J・パスだったりB・ケッセルだったり、いくつかの記事にしている。M・ペトルチアーニやG・バートン、O・ピーターソンの記事は見つからなかった。D・グリスマンなんて人とも共演している。
今度はバイオリストとの共演で、いつものギターとベースをバックのアルバム、1996年、グラッペリを気遣ってパリでとった演奏は4曲20分一寸の短いアルバムです。
普段、会社にいく途中で聴くCDは全曲聴けるか聞けないかの長さですが、このアルバムは3回ぐらいくりかして聞くことができて、それが素晴らしく良いのです。
1曲目クラシックの薫陶をふくんで始まる4曲はまさに敬愛するグラッペリと通じあうための4曲で1曲1曲もすばらしい、ですがこれアルバムを通して素晴らしいと言った方がいいように思います。
続けて聴いていると、だんだんと私の周りに漂うようなものを感じます。
広い心 和んだ心 喜ぶ心 共感する心 ささえる心 認める心 踊る心 敬愛する心
そのような心に囲まれているようで、聴いているこちら側は至福に包まれているような感じになるのです。
もういいかなと思っていたグラッペリですが、このアルバムに出会って良かった。
丁寧なジャケ解説は信頼の中川ヨウさんでこのアルバムの制作の心が伝わってきます。
ジャケの写真を見ていても和んでくるので一寸拝借しました。
ステファン・グラッペリこのアルバムのリリース一年後の12月1日に89才でなくなりました。
As Time Gose By / S Grappelli & I Furusawa
Stephane Grappelli (vil)
Iwao Furusawa (vil)
Marc Fosset (g)
Jean-Philippe Viret (b)
Max Harris Music Arrengment
Rec 1996 August
1 Too Marvellous For Words
2 These Foolish Things
3 Our Love Is Here To Stay
4 As Time Gose by