
マーク・グリーニーの“グレイマン”と呼ばれる暗殺者「コートランド・ジェントリー・シリーズ」はこれで4作目でタイトルは「DEAD EYE」で邦題などんなになるだろうと思っていたら「暗殺者の復讐」だった。
去年2作目が出た時に、図書館で1作目「暗殺者グレイマン」借りて読み、おもしろかったので続けざまに2作目「暗殺者の正義」を読んで記事にしたの12月の28日。
そうしたらなんと1月には3作目「暗殺者の鎮魂」が出て、この人トム・クランシーとの共著で「ライアン・シリーズ」もかいているので、めちゃくちゃ筆が早い感じです。
前作ではメキシコの麻薬組織が相手だったけれど、今回はシリーズの縦線となる、なぜCIAはジェントリーを“目撃しだい射殺”の指令がでたキエフでのミッションをからめて進行で、そこにモサドの女性エージェントがからんでくる展開です。
残虐度では前回の麻薬組織の方が高かったけれど、今回もストーリーもしっかりしていて読ませます。
ではちょっと書き抜き
ジェントリーは、皮肉だというのがわかる口調で、次の言葉をいった。「で、それでおしまいか」
「そうでもない。イラン側は予想どおりの歌や踊りをみせてくれた。なんの話かさっぱりわからないし、そちらの国が戦争を正当化するための情報欺瞞作戦だろう、と」
「それで?」
「それで、モサドでは、イランは契約をまもるだろうと結論を下した。カルブ首相が殺されたときは、自分たちは無関係というでしょうね。そして、わたしたちを非難する。アメリカを非難する。だって、刺客はアメリカ人だし。完全なシオニストの陰謀だちいうわけよ。そうゆう解釈が中東では100パーセントの人間に信じられ、ヨーロッパでは80%、アメリカでは50%に信じられる。ひどい話だけど」ルースはいった。「イスラエルでもおおぜいがモサドを疑うでしょうね。カルブ首相暗殺は、戦争をはじめて軍事産業複合体に利益をもたらすためのモサドの作戦だちかいうような馬鹿げたことを、左翼の一部はすぐに鵜呑みにするはずよ」