渡辺貞夫の新しいアルバムが2枚同時にリリースされた。1枚は過去に演奏したバラッドを集めた「LOVE SONGS」もう一枚は今年のRe-Bop The Nightのツアーから12曲。「LOVE SONGS」の方はたぶん被るから一度冷静になって今日は「Re-BaP The Night」を拾ってきた。
昨年の「Re-Bap」からは"Re-Bap"だけであとは得意曲なのがうれしい。怒られるかもしれないけれど、私サイラス・チェスナットが苦手なのでラッセル・フェランテに変わっているのもうれしい。
1曲目から渡辺貞夫は渡辺貞夫だけど、聴きすすむうちに元気いいじゃないと思ってくる。去年のクリスマスのオーチャードでは出だしでちょっと心配したけれど、そのあとのこのグループ、とてもまとまりの良い演奏になっていて、渡辺貞夫を盛り上げている。
4か所のライヴはたぶん同じような曲を演奏しただろうから、ベスト・トラックを選んだのではないでしょうか。その点ずるいと言えばずるいけど、聴くこっちはそれでいい。
どの演奏も渡辺貞夫が元気、いいとこ採りのこのアルバムは、現在の渡辺貞夫のベスト・アルバムとなっているところはとても価値がある。
今年のクリスマスも、ドラムスはピーター・アースキンに変わってのこのメンバーにストリングスだから楽しみ、去年のブライアン・ブレイドは素晴らしかったけれど、アースキンなら全然問題ない。
12月15日、だんだんわくわくしてきた。今年も元気で良かった。
Re-Bop The Night / SADAO WATANABE
渡辺貞夫 (as)
ラッセル・フェランテ (p)
ベン・ウィリアムス (b) 1,2,5-9,11
エドウィン・リヴィングストン (b)3,4,10,12
ケンドリック・スコット (ds)
#1 Recorded at Brick Block,Oita 23th May 2018
#2,11 Recorded at Kio Hall,Tokyo 28th May 2018
#3,4,10,12 Recorded at Blue Note Tokyo,tokyo 1st July 2018
#5,6,7,8 Recorded at Romanza,Saga 24th May 2018
01. Butterfly
02. Tree Tops
03. Re-Bop
04. I Thought of You
05. What’s Now
06. Eye Touch
07. If I Could
08. Chega De Saudade
09. Memorias
10. Song Of May
11. Life is All Like That
12. 花は咲く
旅行作家として多くの実績もある下川氏の新作、久しぶりで買ってみた。
超がつくほど長く走る列車を乗りつぶす旅、どんなのかはちょっと興味ある。そのルポルタージュ。
この年になると、もはやできなくなったことがある。ロック・クライミングも棒高跳びも、カーレースも不可能だ。それだから特にそのルポが面白そうとは(実は逆な意味でおもしろいかも)思わない。
長い距離の列車に乗ることは出来るだろうから、どうなのか読んでみた。実際、下川氏も62才なのだから若いわけでもない。
ルポはインドの4泊の旅から始まり、中国2泊、ロシア6泊、カナダ4泊、アメリカ2泊の旅だ。
出来るかもしれないけれど、できるけど絶対やらないというのがある。それがこの、最初に出てくる旅、インドだ。書き出し2行で決定的になる。それだはその書き出し。
顔の横に、インド人の足がある。もちろん裸足だ。きっと牛糞を含んだ土や埃で足は黒ずんでいるはずだ。寝台車のシートから、線路の軋みが伝わってくる。
仕事だから、物好きだからといろいろ理由はあるのだろうが、仕事でも物好きでもやらない。
インドがやっと終わって、特異な体験をしたあとは中国、こちらはこちらで大変、そのあとがロシアで6泊ただただ、無になって行くような旅、寝台で6泊をすごせば仲も良くなる人もいる。というのでちょっと抜き書き。ロシアのことわざだそうで
―シベリアでは、四百キロは距離でない。マイナス四十度は寒さでない。プラス四十度は暑さでない。ウォッカ4本は酒でない。-
ありゃちょっとしてもいいかなと思い始めた。
続いてカナダ、こちらは椅子席でつらいけれど、展望車があって、森林地帯を走る部分は乗ってみたい。特に紅葉のシーズンはすごくって椅子席でさえ確保は難しそう。
一番身近なアメリカはシカゴ発でロスまでだけど、確保できる(椅子席での)食事は最悪だったよう。(インドよりひどい)
鉄道の発展と現状の価値観も関係してくるようだけれど、最後のこの文
その旅が終わりかけているというのに、達成感は湧いてこない。すっかり疲れてしまったのかもしれない。ツーソン駅のホームのベンチに座り、ほどけたような気分で目の前の車両を見つめていた。頭のなかは空っぽで、やけに蒸し暑い空気にペットボトルの水を飲む。それは数えきれないほど停まった駅のホームでしてきたことと同じだった。なにか特別なものがあるとはとても思えなかった。
やっぱり、やめておこう。
日曜日、横濱ジャズに普通だったら行くけれど、足腰の調子が悪いからあきらめた。あの人でを乗り切るエネルギーがちょっとない。
オクサンのほうはいつもの友達と浦安に出かけて行った。浦安音楽ホールというところでコンサートだそうです。
TVで何度かみたバイオリニスト、ネマニャ・ラドウロヴィッチ、33歳のセルビアの人で公演はすべて完売です。
この髪形は一度みたらおぼえてします、300人ぐらいのこじんまりしたホールで素晴らしい演奏だったそうです。昼の公演だったので、夕食は一緒にどうと誘ってくれました。おいしい中華があるというので行きました。
開店まで30分あったので近くのスタンドでビールをいただいて6時入店です。
これまで中華もずいぶんいただいてきましたが、これほど口に合うのはかってないと思った程のおいしさ。素材のうまみ、味付け、キレの良さ、どれも満点をあげる。ちょっとだけお高いのも許す。ですから名前もあかしてしまう。
6時に入った店内です。
前菜
ピータンと豆腐の麻辣ソース
新銀杏と海老のあっさり塩炒め
青菜とゆばのあっさり炒め
五目入りおこげ
マーボードーフ
タンメン
あっさり系を頼んだこともあるけれど、油をほとんど感じない、もたれ感もまるでないからちょっと食べ過ぎてしまいました。
絶対また行くだろうな。
オクサンのほうはいつもの友達と浦安に出かけて行った。浦安音楽ホールというところでコンサートだそうです。
TVで何度かみたバイオリニスト、ネマニャ・ラドウロヴィッチ、33歳のセルビアの人で公演はすべて完売です。
この髪形は一度みたらおぼえてします、300人ぐらいのこじんまりしたホールで素晴らしい演奏だったそうです。昼の公演だったので、夕食は一緒にどうと誘ってくれました。おいしい中華があるというので行きました。
開店まで30分あったので近くのスタンドでビールをいただいて6時入店です。
これまで中華もずいぶんいただいてきましたが、これほど口に合うのはかってないと思った程のおいしさ。素材のうまみ、味付け、キレの良さ、どれも満点をあげる。ちょっとだけお高いのも許す。ですから名前もあかしてしまう。
6時に入った店内です。
前菜
ピータンと豆腐の麻辣ソース
新銀杏と海老のあっさり塩炒め
青菜とゆばのあっさり炒め
五目入りおこげ
マーボードーフ
タンメン
あっさり系を頼んだこともあるけれど、油をほとんど感じない、もたれ感もまるでないからちょっと食べ過ぎてしまいました。
絶対また行くだろうな。
新しいチェリストと書いたけれど、新人ではない。こちらが初めて知ったという意味。
中古屋さんの珍しい楽器の棚を見ていてまるで知らない人のアルバムがあった。ってこの棚のミュージシャンはほとんど知らない。どんな楽器を使っているのかをみるのだけれど、「compositions & improvisations for solo cello」とある。チェロのソロってめったにないからこれは失敗してもいい。
中を開けばこんな写真、エリック・フリードランダーという人のチェロ演奏だそうです。
1曲目、ピッキングでちょっとバンジョーのブルースの感じがある。
2曲目もピッキングでこちらはよりカントリー色を強くしています。
3曲目はアルコになってこちらはアイリシュがはいっている感じ。
アルバム情報をみるとフォークに分類されています。この人のお父さんは有名な写真家リー・フリードランダーというかたで、夏になると一家をつれてキャンプをしてアメリカをあるいたというその思い出を音楽にしたようです。
この人異色のチェリストといちづけられているようで、ベースのハーヴィー・シュワルツに巡り合ってプロの演奏家になる決心をしたそうで、ハーヴィー・シュワルツってとてもうなづけます。
調べたらかなりたくさんのアルバムをだしているようで、ジョン・ゾーンとも親しいようです。いくつか試聴して、2枚ポチリました。
1枚がこちら、ジョン・ゾーンのレーベルから出ている「Book of Angel」シリーズのVol.8がこの人の演奏、チェロでのゾーン曲集です。スピリチュアルでチェロの音が響く1曲目がとてもよくて、チェロ好きにはこれはいい。
分類はワールドになっていました。1枚じゃ足りないようでもう一枚2010年のアルバム「ALCHEMY」というアルバム。こちらはジャズに分類されていました。ピアノ、アコーデオンギ、ギターなどが入りますが、ミュージシャンの記載は一切なし。このようにいろんな音楽に多彩だから、一人多重かもしれません。
こちらはジャズでフリーも入って、だけど現代音楽の無調とかではなくワールドに近いかんじです。
このチェリスト、昔のアラン・シルヴァみたいに弾くこともあるけれど、ハーモニーに戻るし、フォークの感じとスピリチュアルな感じも持っている。多彩な音色も使っているのでチェロをクラシックだけにとどめない人にはおもしろいところがあると思う。
アメリカに戻ったデヴィッド・ダーリングがまったく面白くなくなったから、このエリック・フリードライダーというひとはもう少し追っかけよう。
block ice & propane / ERIK FRIEDLANDER
ERIK FRIEDLANDER cello
1.King Rig 05:58
2.Dream Song 06:33
3.Airstream Envy 07:10
4.Road Weary 04:14
5.Night White 09:01
6.Block Ice & Propane 07:14
7.A Thousand Unpieced Suns 02:27
8.Rushmore 09:55
9.Rusting In Honeysuckle 03:29
10.Cold Chicken 01:09
11.Yakima 08:59
12.Pressure Cooking 03:11
13.Valley of Fire 09:50
INKI SANDVAL がエストニアの首都タリンでの演奏した映像が良いのだけれどCDとDVDのセットはかなりお高くてスルーしていた。ほかにないかと探すとエストニアでのピアノ・ソロを収録したアルバムが3枚あった。
どれを買おうかと思ったけれど、どれが良いかは解らない。エーイッと3枚纏めて買ってみた。
2016年と17年に録音された3作ですべてエストニアのアヴェリヤンディにあるアルカディア・スタジオで録音されたものでこのWINTER POEMSが2016年の1作目。イサキはスペインのピアニストだけれど、以前にでたアルバムもすごく良かった。
暖かなスペインから北欧も北の方エストニアの少し寒い気候がイナキの感性にはぴったりあったのだろうか。
曲のタイトルを見ても、4つの夜想曲に雪や氷や河に風が並んでいてこの気候と自然から音楽が実に素直に引き出されたように感じる。
このアルバムと次のアルバム「MIMESIS」の曲がタリンのライヴで演奏されているからこの2枚でよしとしよう。
こちらは組曲形式のというかG MAJOR とB MINORでバリエーションしていくピアノ演奏。前作の方がタイトルがある分そのタイトルの情景があっていいような気もする。
もう一枚も同じ録音月がかかれているのでもしかすると続けざまにとったのかもしれない。
タイトルが「HARMONIC ETUDES」となって18曲の練習曲ということで、よりピアノの鳴りとか演奏変化を見せるところがありちょっとクラシック系でダークな感が増している。
ということで3枚纏めなければこれは判らなかったのだからいいけど、私的には抒情的なのがすきだから書いた順番に好きになった。ヨーロッパでの美しいピアノとして好みの方にはおすすめできる。
中古屋さんのチェロ棚で見つけたアルバム、今年の8月にリリースされたものだから、ちょっと得したな気持ちになった。
まるで知らないカルテットだけれど、解説に説明があったのでその解説。
「Cello(チェロ)×Opera(オペラ)=Cell’Opera(チェロペラ)の遊び心ある名前を冠し、2011年、パリ・オペラ座管弦楽団首席チェロ奏者オレリアン・サブレを中心として4人の主要メンバーによって結成されたチェロ四重奏団「クアチュオール・チェロペラ」。」
クラシックの小品からタンゴまでをチェロ・カルテットにアレンジして演奏しているもの。
(写真間違えてました。)
実はチェロ・カルテットでのアンサンブルを演って、とても楽しかったのでチェロ・アンサンブルは結構集めている。今度のアルバムは知っている曲も多くて、その分興味深い。
来年もアンサンブルを演りたいねとみなさん話しているけれど、楽譜がなかなか手に入らない。というか、演奏レベルが合うのがないのが問題。師匠もそれが悩み。来年の合宿に向けて良さそうなのが手に入るといい。このアルバムもそんなことを考えながら聞いていた。
もちろんパリ・オペラ管弦楽団のチェリストの技量は1番チェロから4番チェロまで差があるわけではないだろう、4番が特にやさしいというわけではないはず。でも師匠の門下たちでも結構テクニックある人いるし、なんか出来そうな曲がある。
特に後半のゆったり目の曲などはチャレンジしたくなる。CDから採譜という手もあるけれど、師匠にお願いしなければいけないし、それが結構の負担になってしまうと聞いている。それに著作権もある。
チャレンジしたいのは下の曲。
[10] マスネ : タイスの瞑想曲
[11] ドビュッシー : 亜麻色の髪の乙女
[13] フォーレ : 夢のあとに
[14] ピュッツ : タンゴ
[15] ピアソラ : オブリヴィオン
とくどくど書いているのは訳がある。アルバムに付いている解説に、この一文がある。
「一部の収録曲はBION RECORDSのホームページより楽譜の購入可能。」
でBION RECORDSに行ってみた。ジャケにもこんなロゴがある。
で安心していったら、これがなんとフランスのレーベルだった。東武トレーディングという会社も代理店になっているけれど、直接は販売しそうにない。といことはフランスへの問い合わせ、ちょっと躊躇しているところなのである。
Quatuor Cell'Opera
クアチュオール・チェロペラ (チェロ四重奏団):
【クララ・ストロース/
ジェレミー・ブーレ/
タチアナ・ウーデ/
オレリアン・サブレ】
録音:2014年6月、ル・ブルジェ(フランス)
「チェロ×オペラ チェロ四重奏小品集」
[1] グルック : パントマイム ~オペラ「アルセスト」より*
[2] J.S. バッハ : 賛美と誉れと栄光 BWV 231*
[3] ラモー : シャコンヌ ~オペラ「優雅なインドの国々」より*
[4] ヴェルディ : 花から花へ ~オペラ「椿姫」より*
[5]-[8] ビゼー : 前奏曲/煙草女工の歌/ハバネラ/セギディーヤ ~オペラ「カルメン」より*
[9] ワーグナー(H.ヤコボフスキー編曲) : オペラ「パルジファル」より抜粋
[10] マスネ : タイスの瞑想曲*
[11] ドビュッシー : 亜麻色の髪の乙女*
[12] ラヴェル : 道化師の朝の歌*
[13] フォーレ : 夢のあとに*
[14] ピュッツ : タンゴ
[15] ピアソラ : オブリヴィオン*
[16] ガーシュウィン (T. ミフネ編曲): フラグメント
* オレリアン・サブレ編曲
腰が痛くって整体にかよっているけれど、時間がちょっとあったので、その街の本屋さんに入った。昔ながらの感じの本やさんですが見てみると面白そうな本が並んでいる。
その一冊を即買い、なんとこの前読んだ「今夜は最高の日々」の高平哲郎の本だった。
「酒と莫迦の日々」というなんとも情けないタイトルだけれど、帯に“僕は酒でばかな日々を書き連ねるのは、反省でない」とあるのがなんともいい。
高平哲郎の酒の飲み方とか、失敗とか思い出がつづられてほんで、いくつかは確かに莫迦だ。だけどこの人には追い付けないと思っているのでいくつかはやはりあこがれてします。
内容は置いておいて、44の文のタイトルがこちら。
そんな中「そばやでの昼酒がたまらない」「ブラディ・メアリのトマト・ジュース」「オーク・バーのフローズン・ダイキリ」がいい。ってこれ、昼の蕎麦屋のビールと熱燗だったり、二日酔いのお昼の食前酒だったり、夕方のプラザ・ホテルにあるオーク・バーの『ストロベリー・フローズン・ダイキリ』」だったりじゃない。
結局いつでも飲みたいのだ。
それでは気に入った一節、タイトルは「酒と煙草の関係」
呂律が回らないのを娘に指摘され病院で検査したら「脳の血管が一か所詰まっています。」ということで十日ほど入院後の医者との今後の注意の話。
「お酒と煙草はやめた方がいいですね」
答えは決まっていた。
「煙草は止めます。お酒はやめられません」
「ま、じゃ、お酒はたしなむ程度で」
「お酒をたしなむなんて行為はできません」
「ま、じゃそこそこに」
「はい、そこそこにします」
退院後、一か月ほどはそこそこにした。
ってこのひと、五、六年して煙草も吸うようになってしまうのだからしょうがない。私は37年前にやめてそのご五~六回しか吸っていない。
先週末は久しぶりにスーツにネクタイなぞをしめてこんなところに行きました。
私は初めてでしたが、あちら様はずっとここだそうです。
そのあとは場所を移して、今の季節をきれいにデコレートしたところへ。写真の方は専門家が来てくれてたくさん撮ったのでもっと良い写真があるだろうけれど、そちらはまだみていない。
こうゆう部屋に落ち着いて
無事にこのお膳をいただくことができました。
大人の方はこちら
こんな料理でした。
こちら料理はともかく、そちらよりこの場所でこの雰囲気なのがいい。
雨脚もそんなにひどくならずに良い一日でした。
私は初めてでしたが、あちら様はずっとここだそうです。
そのあとは場所を移して、今の季節をきれいにデコレートしたところへ。写真の方は専門家が来てくれてたくさん撮ったのでもっと良い写真があるだろうけれど、そちらはまだみていない。
こうゆう部屋に落ち着いて
無事にこのお膳をいただくことができました。
大人の方はこちら
こんな料理でした。
こちら料理はともかく、そちらよりこの場所でこの雰囲気なのがいい。
雨脚もそんなにひどくならずに良い一日でした。