二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

吉川真司「飛鳥の都」(岩波新書 シリーズ日本古代史③ 2011年刊)レビュー

2019年08月27日 | 歴史・民俗・人類学
「いかにも教科書的で退屈な本だなあ」 読み出しはそんな印象で、物足りなかった。通史的・・・いかにも通史的で、勇み足(主観的になりすぎ)を警戒しているのか、慎重で無難な書きぶりなのだ。 しかし、第三章「大化の改新」あたりからぐいぐいと引き込まれた。 《七世紀史はこの半世紀、日本古代史研究の「主戦場」であった。個性あふれる学説が林立し、論争が繰り広げられてきた》(本書196ページ)と吉川真司さん(京 . . . 本文を読む
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