二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

萩原朔太郎complex (その3)

2020年07月30日 | 俳句・短歌・詩集
   (現在の利根川と赤城山。大渡橋下の河原から撮影。ほぼ毎日ここを渡って仕事場へ通っていた) くり返せば、前橋は萩原朔太郎の町である。 残念ながらほかに観光資源といえるものはない。 わたしは前橋で不動産取引、管理の仕事をしていたので、あちらこちら出歩く機会が多かった。 若いころから詩には関心があったので、何十年ものあいだ、朔太郎は“気になる存在”でありつづけた。 では「月に吠える」や「青猫 . . . 本文を読む
コメント

萩原朔太郎complex (その2)

2020年07月30日 | 俳句・短歌・詩集
   (「月に吠える」初版本) 詩集「月に吠える」は大正6年、彼が32歳のとき自費出版された。 竹とその哀傷 10編 雲雀料理 9編 悲しい月夜 7編 くさった蛤 13編 さびしい情慾 6編 見しらぬ犬 8編 長詩 2編(散文詩)  計55編 これにくわえ、巻頭に白秋の序言、朔太郎の序言、詩集例言があり、巻末には「故田中恭吉氏の芸術に就いて」というエッセイと室生犀星の跋文がある。(55編 . . . 本文を読む
コメント