二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

企業ミステリの佳品 ~クロフツ「死の鉄路」を読む

2023年12月24日 | ミステリ・冒険小説等(海外)
■F・W・クロフツ「死の鉄路」中山善之訳(創元推理文庫 1983年刊)原本は1932年 この「死の鉄路」は、途中まではとてもおもしろかった(^^♪ どうやらクロフツの生真面目な作風が、わたしにフィットするようである。しかも1932年刊行とは想像できない現代感覚にあふれている。 企業ミステリの秀作である。 一点一画をも疎かにしない“楷書の見事さ”は本編にもあてはまる。鉄道事業の内実は隅々まで緻密 . . . 本文を読む
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