二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

「世界共和国へ」柄谷行人(岩波新書)の注目度

2018年01月04日 | シャッフル/books
柄谷行人さんの「世界共和国へ」(岩波新書)がおもしろい! 
佐藤優さんに教えてもらったのだが、最初の十数ページはやや読みにくかった。
歴史家が書いた本ではなく、哲学者が書いた本といっていいだろう。
マルクスには「国家論」がない。それを柄谷さんが、構築しようとしている。

Webで検索してみたら、この手の本としてはじつに多くの反響が寄せられている(^^;)  
柄谷さんは文芸評論家として、漱石論で出発したから、そういった論攷は若いころ愛読した。

「世界共和国」ではなんのことかわからないが、本書の副題は「資本・ネーション・国家を超えて」である。
そこにメインテーマが存在する。古い概念に新しい思想を盛っている。

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