二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

幼い兄妹 ~桐生市散策

2012年05月05日 | Blog & Photo


なんとも不安定なお天気だった。
午前10時過ぎまでぐずついていたのに、天候が急変し、陽が出ると初夏のような太陽がじりじり照りつけてきた。出鼻をくじかれてしまったので、遠出はできない。
これまで数回通っている桐生市へいくことにした。
あまり知られてはいないが、ここは小説家坂口安吾が、3年ほど暮らした町。

足利市や栃木市に負けじと、この町も町興しに力を入れている。
しかし、観光の目玉となるような名所・旧跡はなく、近代化遺産といわれる建築物はほんのわずか・・・。町中商店街が、露天のようなものを出店したり、八木節を踊って客の注意をひいたり、貸し自転車を無料貸し出ししたりしているが、町歩きを愉しもうという観光客の姿はまばら。

昭和ロマンを感じさせる街角も、よくさがせば見つかるという程度だけれど、群馬県内の小都市としては、まずまずの雰囲気をただよわせている。







わたしもふと思いついて、貸し自転車をお借りし、「観光マップ」のようなものを手にして数カ所を回ってみた。
慣れないせいだろう、自転車に乗ると、見えるはずのものを、見落としてしまう。A地点から、B地点へ、そしてC地点へ。移動を重ねては、その周囲を歩く。

この日もメインの機材はヤシカマット124G。
わたしが不器用なため、120のロールフィルムだとフィルム交換に時間がかかり、その小休止がなんとももどかしい(^^;) なにしろ、1本で、12枚しか撮れない。
女の子やおじさんに「へええ、ずいぶんクラシックなカメラを使ってますねぇ」と声をかけられた。

PENの電池が切れてしまったので、市の指定文化財である有鄰館の駐車場までもどり、X10と交換。
いくつものカメラをまぜて使うと、ときどき操作ミスをおかして、シャッターチャンスを逃してしまう。



雲行きがあやしくなって、ポツン、ポツンと雨滴が落ちてきたので引き返そうとしていたら、ステキな幼い兄妹と出会った。「こんにちは!」といいながら、すばやくスナップ(^_^)/~
この幼い兄妹の周辺には、ある種の生活感と物語の気配が濃厚に感じられ、お気に入りの一枚になった。

この一枚を撮るために、わたしはこの日、ここにきたのかも知れない。


☆mixiアルバム「桐生市との対話2012」はこちら(友人の友人まで公開)。
http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000058551235&owner_id=4279073
☆有鄰館(ゆうりんかん)がどんなところかお知りになりたい方はこちらをどうぞ。
http://www.city.kiryu.gunma.jp/web/home.nsf/0/d4e46d22dc72ab9949256b270025b1a3?OpenDocument

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 出会いが人を変えていく | トップ | My photo days 連休編 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Blog & Photo」カテゴリの最新記事