(INDEXプリントを眺め、頬がゆるむ)
近ごろのデジタルカメラはよく写りすぎる。A社のカメラだろうが、B社のカメラだろうが、買ったその日から、「だれでも」失敗のない、キレイな写真を撮ることができる。ケータイ写真もそう。
そのことに、わたしはときおり飽きてしまう。精神的に煮つまって、「撮りたい」という欲求が薄れる。
おそらくそういう心理が、フィルムに溺れる背後に潜んでいる。
失敗写真や、失敗すれすれの写真の中に、いわくいい難い、不思議な視神経の快楽が存在する。
それは自分の写真、他人の写真を大量に、浴びるように視てきた人にしかわからない「あるもの」なのであろう。
「ほらほら、これ。イイねぇ、イイだろう」そういって、他人に自分の感動をつたえようとする。視神経の快楽なるものは、ことばには置き換えることができない。
「うん、ああー、イイね」といってくれるのは、10人に1人かそれ以下。
そういう世界のささやかな出来事(*^-^)
以下アルバムから9枚をピックアップし、蛇足めいた短いコメントを付してみる。
1.たばこ店
友人とランチしたあと、前橋市の中心部を一回り。
ここはたばこの専門店。女将さんに訊くと「もともと薬局だったの。クスリは売れないからたばこを専門にしたけど、やっぱり売れないわ」という。
2.ドア
同じく前橋市。
このときもTRIP35を一緒に持って歩いた。二つの対照的なドア、右はカフェ、左はスナック。
両方でほぼ同じドアを撮影したけど、デジタルショットは捨てて、フィルムショットだけ残した♪
3.アーケード街
中心部のアーケード街。
「けやきウォーク」なるショッピングモールができたため、こちら平日は閑古鳥が鳴いている。
TRIP35は速写性にすぐれている。しかも電池いらずのレンズシャッター機。
軽くて小さいから、二台持ちにはありがた~い(*^-^)
4.群馬県庁
あるホテルの駐車場から眺めた群馬県庁。
カラフルなクルマが止まっていた。周辺部がややボケているせいか、ミニチュアライズしたような遠近感のちらばりがあると思うけど、どんなものだろう?
5.セルフポートレイト
こんな風に写るとは、まったく予期していなかった。
わたしは帆船模型を撮ったつもりだった。その場で画像の確認ができないところが、フィルム写真のおもしろさ!
6.ノコギリソウA
TRIP35はゾーンフォーカス式カメラ。
このAは、ノコギリソウにピントを合わせ、少ししゃがんで撮った。
設定距離約1m。
洋風建物がほんのわずかボケて写った。
7.ノコギリソウB
こちらは立ち上がって、パンフォーカス位置で撮っている。
キバナノコギリソウが味わいを添えてくれた。
8.養魚場
あとになって、この光景を、OM-D5かニコンD7000でも同時に撮影し、比較すればよかったと後悔した。
というのも、この一枚を眺めていると、どこか遠い異国のような感触を感じるからである。フジのカラーネガでは、こういう発色にはならない。
簡単にいえば、ロモ+TRIP35の絶妙な味わいを、わたしはこの光景から感じる。
9.上武国道
ある意味でとりつくしまがないほど乾燥していて、情緒がからむスキがない。
国道はすでに完成したけど、周辺工事がまだ残っている。
現にわたしが管理しているマンションにも、工事関係者がまだ寝泊りしている。
感情移入できそうでできない、できなそうでできる・・・そういう、ちょっと安定を欠いた雰囲気が気になる。
全体に淡い水色をかぶっているのもおもしろい。これこそ、ロモの味わいなのかも知れない。
イギリスだとかフィンランドだとかイタリアだとかへいって、撮影を愉しみたいという願望はわたしの中にも存在してるけどねぇ。
いつか念願が叶えばいいなあ~と思っている、もちろんさきのことはわからないが。
だけど、そんな遠方へいかなくても、撮影はいくらだってできる。これらはすべて「郷土遊覧記」というアルバムにラッピング可能なもの。
写真とは日常生活の延長の中に、・・・まさに「そこ」に、存在する。
「そこ」が発見できるかどうか?
「そこ」を発見するには、どうしたらいいのか、試行錯誤のくりかえし。
しか~し、人間とは(主にわたし自身のことだが)なんとまあ、わがままで欲が深く、自己中心的にできているのだろう。ちょっぴり反省したって、数日で元の木阿弥だな´Д`|┛ダハ
<共通データ>
■カメラ:オリンパスTRIP35(D-Zuiko40ミリF2.8)
■フィルム:ロモネガカラー100
■フジカラーイメージビュアーでj-peg変換し、フォトショップでレタッチ
近ごろのデジタルカメラはよく写りすぎる。A社のカメラだろうが、B社のカメラだろうが、買ったその日から、「だれでも」失敗のない、キレイな写真を撮ることができる。ケータイ写真もそう。
そのことに、わたしはときおり飽きてしまう。精神的に煮つまって、「撮りたい」という欲求が薄れる。
おそらくそういう心理が、フィルムに溺れる背後に潜んでいる。
失敗写真や、失敗すれすれの写真の中に、いわくいい難い、不思議な視神経の快楽が存在する。
それは自分の写真、他人の写真を大量に、浴びるように視てきた人にしかわからない「あるもの」なのであろう。
「ほらほら、これ。イイねぇ、イイだろう」そういって、他人に自分の感動をつたえようとする。視神経の快楽なるものは、ことばには置き換えることができない。
「うん、ああー、イイね」といってくれるのは、10人に1人かそれ以下。
そういう世界のささやかな出来事(*^-^)
以下アルバムから9枚をピックアップし、蛇足めいた短いコメントを付してみる。
1.たばこ店
友人とランチしたあと、前橋市の中心部を一回り。
ここはたばこの専門店。女将さんに訊くと「もともと薬局だったの。クスリは売れないからたばこを専門にしたけど、やっぱり売れないわ」という。
2.ドア
同じく前橋市。
このときもTRIP35を一緒に持って歩いた。二つの対照的なドア、右はカフェ、左はスナック。
両方でほぼ同じドアを撮影したけど、デジタルショットは捨てて、フィルムショットだけ残した♪
3.アーケード街
中心部のアーケード街。
「けやきウォーク」なるショッピングモールができたため、こちら平日は閑古鳥が鳴いている。
TRIP35は速写性にすぐれている。しかも電池いらずのレンズシャッター機。
軽くて小さいから、二台持ちにはありがた~い(*^-^)
4.群馬県庁
あるホテルの駐車場から眺めた群馬県庁。
カラフルなクルマが止まっていた。周辺部がややボケているせいか、ミニチュアライズしたような遠近感のちらばりがあると思うけど、どんなものだろう?
5.セルフポートレイト
こんな風に写るとは、まったく予期していなかった。
わたしは帆船模型を撮ったつもりだった。その場で画像の確認ができないところが、フィルム写真のおもしろさ!
6.ノコギリソウA
TRIP35はゾーンフォーカス式カメラ。
このAは、ノコギリソウにピントを合わせ、少ししゃがんで撮った。
設定距離約1m。
洋風建物がほんのわずかボケて写った。
7.ノコギリソウB
こちらは立ち上がって、パンフォーカス位置で撮っている。
キバナノコギリソウが味わいを添えてくれた。
8.養魚場
あとになって、この光景を、OM-D5かニコンD7000でも同時に撮影し、比較すればよかったと後悔した。
というのも、この一枚を眺めていると、どこか遠い異国のような感触を感じるからである。フジのカラーネガでは、こういう発色にはならない。
簡単にいえば、ロモ+TRIP35の絶妙な味わいを、わたしはこの光景から感じる。
9.上武国道
ある意味でとりつくしまがないほど乾燥していて、情緒がからむスキがない。
国道はすでに完成したけど、周辺工事がまだ残っている。
現にわたしが管理しているマンションにも、工事関係者がまだ寝泊りしている。
感情移入できそうでできない、できなそうでできる・・・そういう、ちょっと安定を欠いた雰囲気が気になる。
全体に淡い水色をかぶっているのもおもしろい。これこそ、ロモの味わいなのかも知れない。
イギリスだとかフィンランドだとかイタリアだとかへいって、撮影を愉しみたいという願望はわたしの中にも存在してるけどねぇ。
いつか念願が叶えばいいなあ~と思っている、もちろんさきのことはわからないが。
だけど、そんな遠方へいかなくても、撮影はいくらだってできる。これらはすべて「郷土遊覧記」というアルバムにラッピング可能なもの。
写真とは日常生活の延長の中に、・・・まさに「そこ」に、存在する。
「そこ」が発見できるかどうか?
「そこ」を発見するには、どうしたらいいのか、試行錯誤のくりかえし。
しか~し、人間とは(主にわたし自身のことだが)なんとまあ、わがままで欲が深く、自己中心的にできているのだろう。ちょっぴり反省したって、数日で元の木阿弥だな´Д`|┛ダハ
<共通データ>
■カメラ:オリンパスTRIP35(D-Zuiko40ミリF2.8)
■フィルム:ロモネガカラー100
■フジカラーイメージビュアーでj-peg変換し、フォトショップでレタッチ