(2019年5月 本庄市)
夢という文字を見ながら
「夢」ってこれでいいの?
と文字に見入ってしまう。
これでいいの これで。
なぜかというとこのところ
へんな夢ばかり見て
なかば魘され なかば涎をたらし
長いことその余韻のようなものから
身をふりほどくことができない。
おっと あれをしたら
これもしなくちゃ。
日常の雑事のほうへ寝返りを打つ。
かんがえてみたら 「魘」も「涎」も
奇妙な形をしている じつに奇妙な。
一度入り込んだら 二度とそこから出られない。
手がのびてくる
入り込んだ人たちの手が。
ありゃりゃ なんてこった。
地獄の釜のように煮られている男と女。
一瞬見えたものがにじんで
にじんで消える。
いつもの朝
スズメが数羽こんにちはと羽ばたいている朝。
そこへ浮かびあがって
一日の縁に手をかけてよいしょ
よいしょと登ってゆく。
夢から難なく脱して顔を洗い そして
なにくわぬ顔で 夢の澱を始末する。
夢という文字を見ながら
「夢」ってこれでいいの?
と文字に見入ってしまう。
これでいいの これで。
なぜかというとこのところ
へんな夢ばかり見て
なかば魘され なかば涎をたらし
長いことその余韻のようなものから
身をふりほどくことができない。
おっと あれをしたら
これもしなくちゃ。
日常の雑事のほうへ寝返りを打つ。
かんがえてみたら 「魘」も「涎」も
奇妙な形をしている じつに奇妙な。
一度入り込んだら 二度とそこから出られない。
手がのびてくる
入り込んだ人たちの手が。
ありゃりゃ なんてこった。
地獄の釜のように煮られている男と女。
一瞬見えたものがにじんで
にじんで消える。
いつもの朝
スズメが数羽こんにちはと羽ばたいている朝。
そこへ浮かびあがって
一日の縁に手をかけてよいしょ
よいしょと登ってゆく。
夢から難なく脱して顔を洗い そして
なにくわぬ顔で 夢の澱を始末する。