二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

冬の蠅  (No.2024-03)

2024年10月12日 | 俳句・短歌・詩集

ああ なんだか朝からくたびれている。
そうさ それが年をとったってことさ。
朝から そして一日中 
くたびれている。

輝かしい光と光のようなものは
夢の覚めぎわに脱ぎすててきた。
二十歳になったアルチュール・ランボーのようにね。
そうして一日中くたびれている。

梶井さんがいう冬の蠅。
いやおうなしにそれと似通ってきた。
そうだよ よたよた
よたよた・・・とね。

だれもが七十を過ぎたらこうなる いやならない。
どっちだっていいといえばいいけど。
冬の蠅みたいな自分とつきあうのは
厄介 厄介だねぇ。

そうだチョウのように
今日は花を食べてやろう。
花から花へ たとえばアゲハチョウのように
優雅な腰つきをして。



※写真とポエムには、直接的な関係はありません。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 秋の雲 | トップ | テーラーを運転するおやじ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

俳句・短歌・詩集」カテゴリの最新記事