ああ なんだか朝からくたびれている。
そうさ それが年をとったってことさ。
朝から そして一日中
くたびれている。
輝かしい光と光のようなものは
夢の覚めぎわに脱ぎすててきた。
二十歳になったアルチュール・ランボーのようにね。
そうして一日中くたびれている。
梶井さんがいう冬の蠅。
いやおうなしにそれと似通ってきた。
そうだよ よたよた
よたよた・・・とね。
だれもが七十を過ぎたらこうなる いやならない。
どっちだっていいといえばいいけど。
冬の蠅みたいな自分とつきあうのは
厄介 厄介だねぇ。
そうだチョウのように
今日は花を食べてやろう。
花から花へ たとえばアゲハチョウのように
優雅な腰つきをして。
※写真とポエムには、直接的な関係はありません。