
一昨日、近所までいったので、久しぶりにWカメラという中古カメラショップをのぞいてきた。
昔は(・・・最近昔話がますますふえている)高崎、前橋地区に6、7店舗ほどあった中古カメラショップは、いまは激減している。
1年半ぶりくらいにその店に足を踏み込んで、いささか驚いた。
おじいさんとおじさんが、狭い店舗に7~8人たむろしている。
店員さんは4人。おじさんたち相手に世間話。
コンテストに入選した自慢話を控えめに語る人や、新型カメラの使い方を店員さんに訊ねている人、どこかへ仲間と撮影ツァーにいったらしく、そのプリントをはさんで、若い店員さんと談笑する人。
頼んでおいた中判カメラ受け取りにきたが、なにかの手違いでまだ入荷してはいないと聞いて、立ち去りかねている人。
以前もそう思ったけれど、プリントを依頼し、紙焼きで見て愉しむ人は、高齢者などに案外たくさんいる。一口でいうと、常連が「たむろっている」という雰囲気で、わたしのような客は、ちと話しかけにくい。
過去にこの店で、わたしは5、6台の中古カメラを買い、10台くらいのフィルムカメラや、15本くらいのレンズを売っている。
見たところ、やや裕福な印象の「年金生活者」である。この店で女性客はめったに見かけない。こういう光景を眼にすると「カメラは道楽」という世間の評価が、理由のあることだと理解できる。
用件がすんでも、ヒマ潰しのために「たむろって」いる(=_=)
ミラーレス機の出現で、マウントアダプター遊びがはやっているせいか、
ライカ、コンタックス、ニコンの古いレンズはことごとく姿を消し、ボディーばかりごろごろしている(~o~)
オリンパスのレンズなども、広角系は見あたらなかった。
買うつもりはなく、ひやかしではあったが、OM-1、またはOM-3の程度のいいブラックボディがあったら検討してもいいとは期待はしていた。それと、以前手放してしまった35mmF2.8のレンズ。ところが、その種の“売れ筋”商品はまったく見あたらなかった。逆に古くなったデジ一がごろごろ。しかし、わたしもふくめて、だれも見向きはしない。
このところ、二眼レフへのあこがれが再燃している。
数ヶ月前に、高崎の中古カメラショップでローライにさわってきた。
それで病が再燃しかけている・・・というわけ(=_=)
メカニカルな精度や適度な重みや、クラシカルな撮影スタイルへのノスタルジックな回帰願望のようなものが、若いころからずっとあった。ああ、夢にまで見たローライフレックス2.8F、3.5F(笑)。
しかし、たとえ3.5Fでも、オーバーホールが済んだ程度のいいローライは高価なので、おいそれとは手が出ない。
かつて友人がヤシカマットを使っていた。国産のミノルタオートコードや、このヤシカマットでもいいかなあ・・・気が弱っていると、2、3万円なので、買ってしまいそうになる(^^;)
「いやいや、やっぱり二眼レフはローライだろう。日本の二眼レフは、すべてこのローライのコピーにすぎない」「だけど、価格差がありすぎる」
な~んて、ショーウィンドウをのぞきこみながら、二人のわたしが葛藤している。
このあいだ、こんなすごいサイトを見つけた。
☆二眼里程標
http://www.tlr66.com/
二眼レフの殿堂といっていいだろう。
ここまでいくと、単なる趣味というより、限りなく“学問”に近い。
先頭の写真は中古カメラショップ横の路地で見かけたワンちゃん。
路肩に停車したクルマの中で、ケータイで数本、仕事の電話をかけたり、受けたりして、さて、と思ったら、サイドミラーにこのワンちゃんの姿が映っていた。
クルマから降りて、CX6でパチリ!
サンキュー(^_-)