二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

あれから60年の歳月が流れた

2019年02月11日 | Blog & Photo
  (この米穀店は小学校の通学経路にあった。あれから60年・・・)


これまで何度も書いているけど、「郷土遊覧記」がわたしのメインアルバム(=_=)
ほかのアルバムは、野鳥写真にせよ、「フラグメント」シリーズにせよ、昆虫写真にせよ、すべて「郷土遊覧記」から派生したのだ。こういう写真は、一般的には散歩写真というカテゴリーにくくられる。
半径およそ30キロ、クルマで1時間圏内の“郷土”に存在するものを撮っている。
日常写真だし、ケの写真なのだ。
ハレとケの「ケ」であり、漢字では褻と書く。

《「ハレとケ」とは、柳田國男によって見出された、時間論をともなう日本人の伝統的な世界観のひとつ。
民俗学や文化人類学において「ハレとケ」という場合、ハレ(晴れ、霽れ)は儀礼や祭、年中行事などの「非日常」、ケ(褻)は普段の生活である「日常」を表している。》(ウィキベディアより)

半径30キロといっても、直径では60キロ、群馬県南部の大半をお覆いつくす。
かつて訪れたところを、何年かたって、また訪問(・_・?) 
すると、驚くほど様子が変わっている。

子在川上曰。逝者如斯夫。不舎晝夜
有名な「論語」の一節で、「し、かわのほとりにありていわく。ゆくものはかくのごときか、ちゅうやをおかず」と読む。
「平家物語」のはじめや「方丈記」冒頭の有名な一句も、この「論語」を念頭に置いているのだろう。


1.トップの一枚。大通りが拡幅されるとき、奥に引っ込んで、裏通りで営業をつづけている。ホーロー看板が、往時を物語っている。


2.わが家の物置にあるトラクター。
この4~5年は田起しのときしか使わない。バッテリーが上がっていることが多く、エンジン始動に手間がかかる(^^;)


3.散歩の途中見かけたサビだらけの外壁。
だれが発明したのか知らないけど、「トタニズム」ということばがある。サビの美しさ、テクスチャーを撮影するジャンルのこと。


4.わたしがときおり古本の物色のために出かける古書店入口。数千点、いや数万点の本が置いてあるが、値段設定がやや高め(・ω・) 現在のご主人は二代目さんである。


5.S公園で見かけたおばさまの後ろ姿。何に向かってコンデジを構えているのだろう。おばさまの陰に、幼い男女がキスしている石膏像がある。10年、20年はあっというまの出来事。


6.冬の陽差しを満身に浴びて、洗濯物が美しかった。フルサイズ5Dの50ミリレンズの描写。女性は家の中で、愛する家族のために働く♪


7.これもワビ・サビ系の一枚。広告のサインポールがあったのだ。それが木の柱に設置され、朽ちている。
円形の蛍光管と、冬の青空。時間の奥行きを、そのまま語っている・・・ように、わたしには思えた。


以上//おわりタハハ

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