二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

「堤清二 罪と業 最後の告白」児玉博(文藝春秋 2016年刊)を買う

2018年05月10日 | シャッフル/books
  (わが家の階段室にて)


本書の存在を何で知ったのか、いまはすぐに思い出せない。
2016年の大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。
本日、古書店で手に入れたが、まだ一ページも読んでいないから、レビューにUPするわけにはいかない(^^;)

《西武王国を築いた堤康次郎は強欲な実業家であると同時に、異常な好色家でもあった。翻弄される五人の妻、内妻と子どもたち。やがて、清二の弟、義明が父に代わり、暴君として家族の前に立ちふさがる――。
人生の最晩年に堤清二の口から語られた言葉は、堤家崩壊の歴史であると同時にどうしようもない定めに向き合わねばならなかった堤家の人たちの物語であり、悲しい怨念と執着と愛の物語だった》(表紙折り返しの内容紹介、全文)

俗にいわれる団塊の世代やそれにつづくわたしのような世代にとって、コクドの総帥で、西武鉄道、パリーグ西武球団等を率いた義明さん、流通グループのトップで、詩人・作家(ペンネーム辻井喬)でもあった清二さんの兄弟は、いろいろな意味で、昭和のカリスマ的な存在であった。

堤清二、そして堤義明。

児玉さんのインタビューに応じた清二は、おそらく余命幾ばくもないことを知っていたのだろう。

「ぶちまける」
「つい口がすべった」
「のせられて、いわずもがな」のことをしゃべってしまった。
・・・ということに過ぎないのかどうか?

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/book/15/101989/080900009/

フィクションではなく、ノンフィクションだからこそ、価値がある
清二は巨大な負債を穴埋めするため、私財をほとんどすべて奪われた。
堤清二、2013年11月25日死去。

古書店でみつけることができなければ、そろそろ新刊書でお取り寄せを頼もうか・・・と思っていた。
わたしにとっては「滑り込みセーフ!」な一冊。

現在複数の本を並行して読んでいるため、本書を読みはじめるのがいつになるかわからない。
「手に入れた」というだけで安心してしまい、読みはじめるのがずっとさきになるかもしれない。
そいう本がよくある、わたしの場合は・・・ね。

もう一度くり返せば、これはフィクションではなく、児玉さんによる、堤清二、最晩年のインタビューなので・・・ある。

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