二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

内田樹「街場のアメリカ論」(文春文庫)について

2018年08月05日 | シャッフル/books
猛暑のため、撮影はむろん、読書もはかどらないなあ(。・_・) 
とはいえ内田樹さんの「街場のアメリカ論」をまもなく読み終える。

内田さんはこれまで「日本辺境論」「下流志向」をおもしろく読んでいるから、これが三冊目。相変わらず、独自の抉りが効いている。
よくもまあ、そういう論を立てるなあ・・・と感心せざるをえない。

日本と日本人論は過去に十数冊読んでいるけど、こういうまっとうなアメリカ論、アメリカ文化論ははじめて読む。

初出は2005年だが、古びている部分はごくわずかで、いまだって十分通用する。
アメリカに対し、いろいろと手きびしい批判をあびせている。
「うん、そうか・・・なるほど」。
親米でも反米でもない立ち位置が興味深い。
この発想と思考の批評的切れ味はたいしたものだ。
アメリカとアメリカ文化について考える場合、参照先としてまっさきに挙げていい本かもしれない。

おすすめですぞ!

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