二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

沿線の町 ~旧街道に沿って桐生から足利へ

2014年11月02日 | Blog & Photo
もう降り出すかな、
そろそろ降り出すだろう。

雨の予想をしながらクルマを走らせているうち、桐生市の境野からJR両毛線、山前の駅までいってしまった。
この先は、足利の市街地。
土曜日に休む予定を組んでいたが、アポが入ってしまったのだ。自営業なので、こういう“番狂わせ”はしばしば起こる。

少しクルマを走らせては駐車スペースを見つけて停車し、写真を撮る。
またいっては、撮影し、場合によっては通り過ぎてしまい、戻ってきてパチリ!
効率はよくないし、けっこう疲れる。
それもこれも、いまにも雨が降り出しそうな天候のせいだったゞ(´Д`
まあ、こういう一日もあるってことだろう。


トップの一枚。「二本の煙突がある光景」。
葉鹿あたりから旧国道をそれて、県道を走っていて発見した光景。
ささやかながら“これに出会えてよかった”といえる写真になった。
古い由緒ありそうな工場が、もくもく白けむりを吐き、その工場の手前に、掘割がある。
「どこかで、その昔見たようななつかしい光景だなあ」
そう思いつつ、何枚も撮って、仕上げにF3でも撮ってしまった(^-^**)
高い煙突が二本、曇り空に突き立っている。全体を錆が覆って、過ぎてきた風雪の重みを物語る。



「水色のアパート」
これはさきの工場からほど近い川べりで撮影。
水面に映り込んで、なかなかの生活感が感じられる。観光地ではないし、とくべつキレイな光景というのでもない。
赤いボディの自動車がイイ位置に駐車していた。



これは小俣の駅で見かけたのかな?
たぶんそうだろう。電車はめったにやってこない。
典型的な“トンネル構図”だが、そこがイイのだろうと、自分自身で納得している(笑)。



また、同じ駅前に咲いていたマリンブルーの花。染み入るような青さについ見とれた。



さらに小俣駅そば。
ん?
丸米自転車だって?
丸石自転車なら有名だけれど。このあたりの独自ブランドかも知れないなあ(^皿^)
丸米はマルコメと書いて、味噌だという思い込みがある。
味噌屋さんが、かつて自転車も販売していたのだろうか? いや考えすぎだろう。



トラ猫二匹。
わたしが近くで農家のたたずまいを撮っていたら、餌が欲しいのか、遊んでもらいたかっただけか、どこからともなくやってきた。
毛の手入れがいきとどいているから、ご近所の飼い猫かも。



最後はこれをあげておこう。
石でできた観音様はわ・か・る。
しかし、陶器の火鉢はなんのため??
まだ工事はつづいていて、陶器でできた酒樽らしきものを積み上げ、セメントでかためている。
酒にまつわるいわれをもった観音なのだろうか?
う~む、不可解。
お声をかけて撮影しているが、邪魔だからさっさと向こうへいけ・・・という雰囲気があり、お訊ねせずにその場をはなれた。



え~と、おまけの一枚。
これは国道50号の前橋市内にあり、以前から気になっていた建物。
廃屋になって、15年か、それ以上経過しているはず。
ここを年に数回通るのだけれど、「鬱然とした存在感」に惹かれるものがあった/_・)/_・)
しかし、近くに駐車スペースがなく、これまで通過するだけだった。
この日は、たまたま国道がガラガラにすいていたので、徐行しながらパチリ!

世界は美しいもの、必要なものだけで出来ているのではない・・・と書いたことがある。
どの光景も“出会いの瞬間”の連続。
偶然に身をまかせ、時のすぎゆくままふらり、ふらり。
むしろわからないものの方が、わたしの好奇心を刺激する。

こころのどこやら奥の一隅で、もう一人の“わたし”が、カメラをもったわたしを不思議そうに見つめている。

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