『オスマン帝国―イスラム世界の「柔かい専制」』(鈴木董著[講談社現代新書]1992年刊)を手に入れたので読みはじめたら、これにハマった。
オスマン帝国の歴史をこれほどの正確さで短くまとめた本はこれまで読んだ経験がない。
アラブ系ではなく、トルコ人のイスラムってどういうものか?
この周辺の地理にうといので昭文社の世界地図も、最新版を買いなおした。
なにを隠そう・・・わたしは地図マニア。ふと思い . . . 本文を読む
菜の花が風にゆれて
いちめんのいちめんの菜の花が 風にゆれて
畑にいた小鳥たちがパッと
砂利を空に放りあげたように飛び立つ。
谷川俊太郎さんも たぶんこんな
早春の風景に舌つづみを打ったことがあったに違いない。
ぼくはクルマで移動し
利根川のほとりをあとにする。
探し物はデートするためのお金であったり
三角州に流れついた老婆の悲嘆であったり
まだ若かったころの ミニスカートをはいたきみであったり . . . 本文を読む
上州大古本まつりで、思いがけず堀田善衛のゴヤ4部作のうち、第1巻をのぞく3巻をハードカバーで手に入れたため、ゴヤへの関心が再燃した。
はじめてゴヤに接したのは1971年、上野西洋美術館で開催されたゴヤ展を視たとき。そのあと、1997年だったか8年に友人二人とスペインへでかけ、プラド美術館でゴヤと再会をはたした。
このときはトレドでエル・グレコの「オルガス伯の埋葬」と出会い忘れることのできない旅と . . . 本文を読む
(左・浦雅春「チェーホフ」岩波新書、右・松下裕「チェーホフ・ユモレスカ」新潮文庫)
まだ、だらだらと忙しい日々がつづいている。しかし、いま書いておかないと忘れてしまうだろうから、あと少しで読みおえる浦雅春さんの「チェーホフ」の感想を記録しておく。
チェーホフをはじめて読んだのは、高校のころだったとおもう。「犬を連れた奥さん」「可愛い女」を手はじめに、「退屈な話」「六号病室」「僧正」なんかを手 . . . 本文を読む
いまのわたしは気が抜けたサイダーみたいだな、まるでこの写真のように(^^;)
忙しい二週間がようやく落ち着きを取り戻してきた。とくに後半の一週間は、この数年で一番忙しく、てんやわんや。
しかし、空室の多かったマンションが満室となり、ホッとしている♪
三十代四十代に比べ、労働意欲減退してるなあ。
ケアレスミスも多くなっていく。
だから余計にストレスを感じるのかもしれない。最低あと一年、頑張ってフ . . . 本文を読む
ある本の解説(集英社:中村真一郎、福永武彦集)を読んでいて「おもしろいことをいうなあ」と思ったのが佐々木基一。
で、上州大古本まつりに出かけた折り「私のチェーホフ」を買ってきた。
エッセイ風の文芸批評だが、なかなか読ませる。日本人による、チェーホフ論の白眉だろう(^^)/
佐々木さんは本書で1990年野間文芸賞受賞。
チェーホフの本はたくさん持っているけれど、なんとなく攻めあぐねていた。
チェ . . . 本文を読む
上州・大古本まつり会場風景。
県庁の1F催事場です。
結局3日連続で出かけ、15冊約6,000円の出費。
地元の古書店組合が商品を持ち寄っていて、今回のチェアマンは前橋市三俣町にある山猫館書房。・・・と思っていたところ、偶然にもマイミクchikaさんが、山猫館のタグがついた本をUPしているではないか(^-^*
神様が仕組んだような偶然って、あるもんですねぇ。
てっきり前橋へこられたのかと早合点 . . . 本文を読む
賃貸マンション・アパートの仲介業務がピークに入って、繁忙期に突入している(^^;)
とはいえ、その合間をぬって、昨日は「大古本市」初日へ顔を出し、結局6冊手に入れた。県庁の催事場で群馬の古書店組合がやる古本のバーゲンセール!
昔はときおり、神田神保町までいったがそれほどの熱意はもうないなあ。
ところで添付したのは、大古本市の光景ではなく、元黒飴を買う人たちの行列(^^)/
手作りの飴で、 . . . 本文を読む
(「じいちゃんさま」と「未来ちゃん」。どちらもBOOK OFFで購入)
写真集が好きなので、年間7~8冊は買って愉しんでいる。価格が高いし、マニアというほどではないから、そうそう手許にやってくるわけではない。
見るというより、わたし的なスタンスとしては「写真集を読む」という表現がぴったり♪
■「じいちゃんさま」(リトルモア2008年刊)
梅佳代さんは、これまで写真集を何冊か買ってある。その . . . 本文を読む
先日来何度か、土地売買の件でお邪魔したお宅が、群馬では屈指の陶芸家平尾さんの工房であった。
あとで調べてみたら、全陶展副会長、群馬美術界常任理事であることがわかった(^^;)
陶芸には極めてうといからなあ。趣味で陶芸に凝っているような友人もいないし。
写真は平尾さんの工房、日曜日はお弟子さんたちが大勢やってくる♪
展示してあるのはそのお弟子さんたちの作品。素焼きのように見えるのは制作途中の器 . . . 本文を読む