二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

老残・死に近く ~川崎長太郎

2024年05月19日 | シャッフル/books
家族の滅亡をこの目で見届けたという気がする。 わたしが生まれたとき、7人の家族がいたのだ。 私小説とはいえ、川崎長太郎と西村賢太では大きな隔たりがある。 「いつか読む日がやってくるだろう」と思って、川崎長太郎は5冊、講談社文芸文庫で買って手が届く範囲に置いてある。 私小説とはいえほぼ“作文”。 だから見方を変えるとドキュメンタリーになる。 抹香町は当時の赤線地帯として、いまもそのおもかげを探訪 . . . 本文を読む
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庭に赤色夕化粧がいっぱい

2024年05月16日 | シャッフル/photos
この花、今年は庭の西側にたくさん咲いている。 例年になく個体数が多いので、金魚に餌をやるとき、多少は気にならないこともない^ωヽ*  わたしは雑草の仲間かと思っていたけど、お知り合いが「赤色夕化粧」だと教えて下さった。 以前どなたかに教わった気が・・・。 忘れっぽくなったのは黄色の点滅信号だな。 . . . 本文を読む
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スロットル全開、織田作之助の世界 ~「放浪・雪の夜」の周辺

2024年05月13日 | 小説(国内)
■織田作之助「放浪・雪の夜  織田作之助傑作集」(新潮文庫 令和6年刊) 西村賢太の本を物色するため戸田書店をうろついていたら、こんなのが目についた。 「おや、新潮文庫の新刊だな?」 そうかんがえながら手にしてみると、新たに編集されたおださく(織田作之助)だった。 織田作之助については、以前短く書いたことがある。 ■二草庵摘録:2019年3月 https://blog.goo.ne.jp/n . . . 本文を読む
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久々に吉行淳之介を読む

2024年05月10日 | シャッフル/books
こんな本があったのは知らなかった。 吉行淳之介「懐かしい人たち」(ちくま文庫 2007年刊)。 吉行さんは安岡章太郎ほどではないけど、いずれまとめ読みしようと、見かけるとぽつぽつ“最新刊”のものを買っている。これもその一つ。 中でも「川崎長太郎さんのこと」はすばらしい出来映え。なかなか腰をわらない、達人芸のエッセイといっていいだろう。 川崎長太郎と吉行淳之介は関りがないと思っていた。 そこで話題 . . . 本文を読む
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麦秋

2024年05月09日 | シャッフル/photos
麦が色づいてきた。 麦秋というやつで、5月末~6月はじめには刈入れが行われる。 子どものころ1年中で一番いやな仕事だった。ノゲ(麦の穂)が背中に入ってしまうと、痛痒いし、なかなか取れないから始末が悪い(ノω`*)  後ろは関越自動車道。 若いご夫婦の散歩かしらね♬ . . . 本文を読む
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無縁社会が西村賢太を呑み込んだ

2024年05月06日 | シャッフル/books
令和4年2月、私小説作家の西村賢太が急死した。54歳没。 ご自分が書いてきた小説のごとく、遺体の引き取り手がだれもいなかった( -ω-)  愛読したというほどではないけど、わたしも多少は彼に馴染んでいた。 襟を正しその作品のいくつかをもう一度読み返してみようかな・・・と思って、作品の一部を買い直ししている。 探したが見つからないものがある。 藤澤清造の墓の隣に生前建てた、西光寺の自らの墓に納骨 . . . 本文を読む
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テーラーが横断歩道を・・・

2024年05月04日 | シャッフル/photos
つくづく田舎だなあと思いますなあ(´Д`)  何かくるのかといえば、エンジン音を響かせ、小型テーラーが信号を渡ってくる。 ふ~ん。 そうか・・・まあ、農業県で知られた群馬ですからねぇ。大都市には程遠い。 顎にぶら下げているのは何ですか?  手拭なのか、マスクなのか紛らわしいですね、お父さん。 . . . 本文を読む
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