縄文以来、古代の石製品や木製品の仕上げ研磨に植物の木賊(とくさ)で磨かれていたという説があり、大首飾りプロジェクトの機会に友人宅の庭に生えていた木賊を株分けして移植した。
研草とも書き、現在でも柘植の櫛の最終研磨に使われているそうで、アイヌ語では木賊の茎で研磨する時のシプシプという擬音語がそのまま名前にもなっている。
耐水ペーパーと比べると600番より細かく、1000番より粗い感じ。
水晶勾玉の仕上げに乾燥した状態と生の状態で試したら、耐水ペーパーの方が遥かに効率はよく、煮たりとかの工夫も必要なのだろう。
落語好きの私は木賊と聞けば、出囃子の「木賊刈」に乗りながら、困ったような照れたような表情をして高座に上がっていた立川談志を連想する。
「いってぇ、どうなってんのかねぇ・・・やだねぇ、どーも!」と、苦笑いする談志師匠を連想した。