某所の膨大な映画DVDが廃棄されるので、好きなのもっていっていい!と夢のような情報があり、「あの名画をもう一度みたい!」と思っていた映画を20本ほどいただいた。
自宅に持ち帰って最初に観たのが、小学生の時にTVの映画番組でみて大感動したSF映画「地底探検」
主演のマーシャ・メイスンは「ベルベットの声」と謳われたイギリスの名優であり、若い科学者役は「砂に書いたラブレター」の大ヒットで知られる歌手のパット・ブーンですよ!という解説を今でも覚えているが、おそらく解説者は高島忠夫さんだろう。
この映画、大人になった今見ても実に面白い。冒険・ロマンス・スリル・勇気・悪漢の妨害と、映画の面白さの要素が満載。
地底に咲く幻想的な水晶の花畑、恐竜、地底の海・・・etc
最近のSF映画のように、やたらとマシンガンをぶっ放したり、人間ドラマを置き去りにした派手なCGもなく、人間くさくて丁寧な映画作りに好感が持てる。
全体的に明朗快活で楽天的なトーンで描かれていて、人種や老若男女問わず安心して観ることができる娯楽映画の王道といえ、この映画が製作された50年代当時のハリウッド映画人の良識、映画作りの巧みさがヒシヒシと感じられる。
私の子供時代は、良質なSF映画やホラー映画が夏休みのTV映画劇場で放送されるのが通例で、近所の子供や親戚が集まって観たり、家族そろって観ていた。あのころが懐かしい。
いやぁ、映画って本当にっ、いいもんですね!サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ!(若い人は知らんだろうが、昔の映画解説者の名ゼリフ)