縄文人(見習い)の糸魚川発!

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呼吸する珪藻土で天井仕上げ・・・ぬなかわヒスイ工房改装プロジェクト

2022年08月21日 07時22分43秒 | こんなモノ作った!
工房の天井に珪藻土を塗り終わったので、ついに電気工事や収納作りができるようになった。
左が塗る前の石膏ボード、右上が珪藻土の一度塗り、右下が二度塗りした状態
 
調湿作用がある内装仕上げ材として人気の珪藻土は、接着性と硬化後の安定をよくするための樹脂やセメント、発色性をよくするための顔料が混ぜられており、その含有量が多いほど安価でDIYしやすい反面、調湿作用は落ちる。
天井に塗ったのは、混和材は粘土と砂だけで、顔料も入っていない、国内屈指の80%の珪藻土含有率をもつ稚内産。残念ながら製造終了品となっていて、袋が汚れて売り物にならないと在庫になっていた最後の二袋を、格安で売ってもらった。
 
顔料なしだと、麦焦がし(香煎・はったいことも呼ばれ、大麦を炒って粉にした食品)に似たサンドベージュ色で、練った状態は質感もお湯で練った麦焦がしにそっくり。
 
食える土として知られる珪藻土は、世界中に郷土料理があり、食糧難の時はビスケットの増量材にもされてきたが、ノーベルが過敏な化学反応をもつニトログリセリンを、珪藻土に混ぜて安定性が高い爆発物の商品開発に成功したのがダイナマイト。
 
永六輔さんがトンネル工事を取材したさいに、抗夫がダイナマイトをおやつ代わりに食っていたそうで、勧められて食ったら味のないウイロウみたいな味だったそうだ。
 
呼吸して、食えもする不思議な土、珪藻土をギャラリーの壁にも塗る予定で、こちらは白い顔料入りを予定している。
 
DIYしたい人は、①下地処理に手間暇をかける②ハンドミキサーは、先端が円盤状になった高速回転タイプを使うことを守れば、ひび割れしにくいことを忘れないように!
 
ハンドミキサーは先端が円盤状のものが推奨品。三枚プロペラ状のミキサーは低速回転用なので、珪藻土含有率の多い壁材だと練り混ぜ不良になる可能性がある。糸魚川の場合は、レンタルのヨシカワさんで日当たり使用料900円弱で貸してくれる。練り缶はエンジンオイルの空き缶