ラジオを聞いていたら、「世界最古の縄文文明・・・四大河文明に比べて凄いのだ!」と、いかに日本は特別なのかという類いの話が流れてきた。
最近、「縄文文明」という聞きなれない言葉をSNSでも目にする機会が多くなったが、「最盛期の中期でさえ列島内の人口26万人と推測される「狩猟採集民」が日本列島に散らばっていたのに文明が存在し得たのか?
縄文文化ならいいけど、文明とはこれいかに?
26万人と言えば墨田区の人口と同じくらいの人たちが日本列島に住んでいたんだよ~。中期の国内最大級の遺跡とされる糸魚川の長者ケ原遺跡でさえ竪穴住居は14棟しか発掘されてないよ~。遮光器土偶が作られた晩期の人口は7万人に減っているんですよ~。
縄文土器、弓矢、磨製石器は旧石器時代には存在しなかったので、その意味では文明の利器と言えるかも知れんが、広義では中央集権的な社会システムやインフラが整備された都市を持たないと文明とは呼べんと思うが・・・。
日本スゲェ!といった民族アイデンティティの承認欲求か?
日本生まれの世界最古の縄文文明が世界中に広がったなんていう人までいて、ネオ皇国史観みたいで気持ち悪い。
狩猟採集民は散らばって住まないと狩猟圧で獲物が減ってしまう。
だからお互いに距離を置いて暮らすので、土地を所有して他者を支配する概念が育たず、それが1万年の長きに渡って継続した「縄文文化」では?
文明となると人口の一極集中による荒廃、支配者と被支配者の明確化、権力争い、戦争などで存亡の危機が付いてまわり、盛衰は世の常。
私は文明、王朝、国家を持たず、戦争をする必要のなかった共存共生の「縄文」が好きですな。
考古学的な知見抜きの何でもアリで縄文「文明」を語るなら、世界最古の文明はムーとかアトランティスではないのかな?( ´艸`)
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