ぬなかわヒスイ工房開設以来、8年目にして初めての屋根雪降ろし。
積雪1mに屋根面積を掛けて比重0・5換算すると約6・6tの等分布荷重!写真は厚み3~5㎝だけ残して雪降ろしした状態
わかりやすくいうと体重240キロもあった「歩く人間山脈」ことアンドレ・ザ・ジャイアントが28人も乗っていたことになるが、かえって解り難い?( ´艸`)
素人のDIYにしては、裏口ドアも普通に開いて上出来。
ロールした雪庇は地面に接して自立していて、屋根雪と荷重的には縁が切れているので荷重上は問題ナシとしてそのまま。屋根雪が積もって降雪が続く状態なら雪庇の重みで軒先を壊してしまうので、建築に詳しくない人は真似しちゃ駄目デス。
また写真では解らないのだけど、雪庇が壊れやすいように外側下部を薄く削っておいたので、撮影の半日後に外側に倒れてくれた。
私は橋梁の設計や住宅リフォーム店の店長をしていたので、構造にはちと詳しい。
これは要するにカール・ゴッチが得意としたジャーマン・スープレックス・ホールド状態なのである。要されてない?(笑)
除雪の真っ最中に山間地で孤立した集落の先輩から、除雪用スコップの柄が折れたので新品と食料品も欲しいと救援の依頼があった。
糸魚川に4軒あるホームセンターにはスコップの在庫なく、建設業者ご用達のホサカ金物でスコップ確保。
食料品となるとパンと牛乳が近所のスーパーでも店頭に並ぶと同時に売れてしまい、4軒回って要望の品を揃えたが、国道8号線が渋滞して動かず、国交省高田河川国道事務所に電話で問い合わせたら一斉除雪のために通行止めとのこと。
聞いてないよぅ!と抗議したら、「上越ふゆみち情報」なるアプリをダウンロードしてくださいと言われたが、通行止め区間や時間帯を聞いても詳細不明という衝撃の事実が判明したゾ・・・それで管理者?
埒が明かないので一度帰宅してアプリをダウンロードして待つこと3時間、「通行止めが解除しました!」と女性の音声ガイドがあったので再出発したら、またもや渋滞で動かない。
再度高田事務所に電話問合せしたら、アプリは3年前に導入してアップロードしておりますが通行止め情報のみで渋滞に関しては未対応!ライブビューによると除雪ができていない狭い道で大型トラックがすれ違いできないための渋滞と思われます!と実に淡々と答えてくれましたわ・・・まるで他人事。
税金使って役立たないアプリを開発すんな!ライブビューで渋滞を確認してんなら情報をホームページやSNSで公表せんかい!ラジオの交通情報に提供せんかい!渋滞箇所で交通誘導せんかい!と厳重に指導しておきました( ´艸`)
再び帰宅して国道8号線のライブビューをチェックしていたが、渋滞は深夜まで続いていたようだ。
そこで朝5時にライブビューで渋滞していないことを確認して、渋滞前に救援物資運搬決行。
渋滞無しで集落に到達したが最後の登り坂が登坂できず、やむなく登り坂手前にある地蔵堂に救援物資を置いてきた。
よくしたもので、お堂はこんな時のために常夜灯が灯され解放してあり、中には新聞受けまであった。これぞ雪国の知恵。
集落を守るお地蔵さん
物資購入から足掛け3日間、3度の運搬にしてミッション終了した訳だが、大戦末期に米軍に完全包囲されたキスカ島守備の3千名余の将兵の救出を何度も引き返しながら成功させて、米軍からも賞賛された「キスカ島奇跡の撤退作戦」を指揮した木村中将の気分(笑)
北陸道の通行止めが解除されたようだから、今日にも流通が平常に戻るのではないか。
余計なアドバイスかもしれませんが、豪雪地では雪おろしのセオリーなのです。
実際には屋根雪の厚みを3㎝くらいに残して荷重的に縁切りしてあり、雪庇は完全に自立状態、しかも天気が良かったので写真撮影後半日くらいで崩れてしまい、ちょっと残念(笑)