カナディアンカヌーは海には向かないとSNSに投稿したら、横山晃設計のセイリングカヌーは荒海でも帆走できますと先達から激励を頂いた。
シーカヤックやデインギーが転覆する風波でも、この艇はセイリングできた!・・・マジですかっ!
大波をバウ(船首)に受けた時の波除を造作しようと思うのだけど?・・・波を切って進む船型だから大丈夫!・・・エカッタ!
転覆時に沈没しない浮力体をどうするのか?・・・ガンネル(船縁)下端内側にウレタンマットを張れば不沈構造になり、沈しても自然排水されるようになるから大丈夫!・・・師匠~っ!
転覆しても浮力体のお陰ですぐに復元、自然に排水されて船底に少し水が残る程度だそう。
長電話で質問するうちに、30年前に師匠が木造セイリングカヌーを横山晃に設計依頼して自作、海で必要に迫られてDIYした浮沈体のアイデアをフィードバックして、「ねばり腰のある」「手放し帆走できる」「不沈構造を持つ」名艇アクアミューズが産まれたそう。
1枚帆のキャットリグを持つアクアミューズ艇。私が頂くかもしれないセイリングカヌーはこの艇のプロトタイプらしくほぼ同じサイズ。しかしアクアミューズ艇は軽量化と低コスト化のために袋状になった帆のスリーブにマストを差し込むので風力に関わらず同じセイル面積であるに対し、プロトタイプは師匠のアイデアで中空状のマストに帆をスライドさて縮帆できる構造を持っているのが強み。
いわば横山晃と二人三脚でアクアミューズ艇のプロトタイプを作った人で、凄い人がフェイスブックの友だちにいたことに驚く。
ウインドサーファー艇かアクアミューズ艇のどちらを買うか迷った末にウインドサーファー艇を選んだのだが、はからずもアクアミューズ艇の元祖が向こうからやってきた。これはもう海を忘れるな、海に還れとのご先祖の計らいに違いない。
師匠の名は半場良一さんで、山梨在住で山中湖をホームゲレンデにするセイリングカヤッカー。半場師匠が自作したセイリングカヌーはアクアミューズ艇より全長で1mくらい大型で、2枚の帆を持つスループタイプだったようだ。
浮力体の参考に写真を送って頂いたら、外見はヨット雑誌に載っている欧米のクラッシックボートのようで格好いい。
アクアミューズ艇で日本一周をした人もいるくらいだから、この艇で佐渡海峡横断、能登半島周遊、朝鮮海峡横断も夢ではない。
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