お客さんを案内する時は、ガイドコースに海に沈む夕日を見ることを盛り込んでいる。
季節や天気、コースによって様々だが、イチオシはやはり親不知の展望台。
ここは標高90mある岬なので真夏でも風が通りぬけて涼しく、運がいいと能登と佐渡や、眼下の海底が透けて見える絶景ポイント。
大事なのは親不知はヒトの物語が豊富なこと。
例えば親不知の名の由来、天嶮と知られた断崖を縄文時代にどう超えたのか、延喜古道の時代には山越ルートの上路の他、下路と呼ばれたのが親不知の海岸ルートであったこと、上杉謙信時代の要衝であったこと、2000名を超える加賀藩の参勤交代を安全に通過させた方法など、物語は枚挙にいとまない。
景色がいい所を案内するだけでは片手落ちなのだ。
「海に区画があるのはなぜですか?」「区画ぅ~?定置網っ!て~い~ちぃあみぃ~!」
毎回、こんな会話を楽しんでいる(笑)
この日は旭日旗みたいな光芒が広がり、お客さんは大喜びして1時間くらい滞在した。
旭日ではない落日だし、海に沈む夕日ではなく能登半島の向こうに沈む夕日だけどネ( ´艸`)
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