ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

喜びも、悲しみも、恐れも

2024-08-21 | 私事・リタイア・人生
今日は水曜女子会の日でした。



「来る」と言っていた1人がな
かなか現れないので、彼女の
噂をしていたら、血相を変え
た本人が30分以上遅れて登場


集合場所とは全く違う店に行
き、「みんなのクルマがない
な~」と思ったところで間違
いに気づき慌てて来たそう。


「信じられない。どうしてあ
んな間違いをしたのかしら。
家を出るまでここに来るつも
りだったのに家を出たとたん
反対方向に行っちゃったの。
なんてバカなことしたの


いつも笑顔の彼女が顔を真っ
赤にさせて自分に、置かれた
状況に憤るのを、みんなでな
だめながら「覚えていられな
い」と訴える彼女の恐れが手
に取るようにわかりました。


彼女は喜びも悲しみも幾歳月
の記事に登場した友人。3週
間前に「自分のクルマをどこ
に停めたのか思い出せない」
と言っていました。状況はも
っと悪化しているようです。


じきにいつものわたいない話
になりましたが、彼女のみな
らず居合わせた全員がショッ
クから冷めやらぬままお開き


心配だったのでパーキングま
で彼女と一緒に行ってみると
「ダメだ。クルマがどこかわ
からない。夫を呼ばなきゃ」



探しもしないうちから慌てて
スマホを取り出す様子から、
いつもそうしているらしい


「何台もないからきっとわか
るわよ。車種は?何色?」
焦る彼女に普通に尋ねると、


「マツダのシルバー」
という実に落ち着いた答え。


クルマは目と鼻の先でした。


彼女はホッとした様子で喜び
「あなたは自分のクルマがど
こにあるかわかってるの?」



冗談なのか本気なのか、笑わ
せてくれたのか気遣ってくれ
たのか。笑顔で別れました。


老いは誰にでも訪れるもの。
彼女の恐れに少しでも寄り添
いたいと心から思いました。




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