ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

家族は、なるもの

2024-12-27 | 家族&夫婦
物心ついたときから、母親に
「出て行け、出て行け」
と言われて育ち、どうしたら
子どもができるのかも知らず


「両親は本当は子どもがほし
くなかったのに生まれてきて
しまって、わることをした」

と孤独と混乱と絶望の中、心
の中でそう思っていました。


9歳のときに、どうしたら子
どもが生まれるのかを知り、
「子どもがほしくて生んだく
せに生まれたら今度は『出て
行け』とは、ふざけるな



私は急速に自我を確立し、大
人になります。ランドセルを
背負っているのが滑稽なほど
精神的に成熟していきます。


それは孤独と混乱と絶望から
脱出するための本能的な自己
防衛だったと思います。母親
との長い密室の精神戦を戦う
ためには、賢くなり、成長す
ることが唯一の戦法でした。


「こんな子に育てた覚えはな
い。ここを出て行きなさい」
と感情任せに叫ぶ母親に対し


「親は子どもに義務教育を終
えさせる責任があるんでしょ
う?私を追い出したら警察が
来たりするんじゃないの?」


と静かに言い返せる小学生に
なっていました。母は私の成
長を恐れる反面、攻撃は執拗
かつ陰湿になっていきます。


今であれば、これは虐待。当
時は「躾」と言われました。


私は問題児ではなく、母以外
私を非難する大人はおらず、
父は終始無言を通しました。


最も庇護されるべき人物から
の精神的な攻撃という特殊な
状況は私を鍛え、私は社会に
出る前に世に出ていました。


世に出ているも同然の環境に
「私に家族はいない」
とやり過ごし、結婚、子ども
と、その後本当の家族ができ
たことは無上の幸せでした。


ここ1年半は18歳で出たっき
りだった長男との同居、11月
には次男たちの結婚と、家族
を意識することが多い日々を
過ごしてきました。一緒にい
る動物たちも大切な家族

クロコロ


タオ



ベス



もしも「親ガチャ」「毒親」
と言われる状況に思い悩んで
いる人がこれを目にすること
があったら、自分の成長こそ
が現状からの脱出の最も確か
な方法であることを覚悟し、
家出や良からぬ連中との付き
合いなど安きに流されずに、


じっくり自分を確立し、2度
とそこに戻らなくていい確実
な方法(学歴だったり職歴だ
ったり大切な理解者だったり)
を手に入れて、と願います。


家族は血のつながった他人
血族だけでは家族になれず、
互いに意思を持って長い時間
をかけて理解し合い、慈しみ
合い、信じ信じられて家族に
なっていくんだと思います。


キミたちとは



いとも簡単に



そうなれるのにね

動物には愛しかない


昨日の嫁ちゃんの力作パブロバ

お見事👏次男も写真でお手柄